
ニュースファクトチェック企画第3弾。AIの“知ったかぶり”にご注意!
10月3日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後3時台「アップデート・コラム」のコーナーでは、ニュースのファクトチェックについて、白鴎大学教授・元TBSアナウンサーの下村健一氏に話を伺った。
長野智子「今日は下村さんの人気シリーズ第3弾。恒例のニュースのファクトチェックです。今回も下村さんに実例を挙げていただきながら解説していただきます」
下村健一「基本的に最近、何を検索してもAIが最初に勝手に答えてくれちゃうじゃないですか。フェイクニュースかどうかを最初に疑問に思ったらAIに聞けばいいや、という流れが新しく出てきているんですけども」
長野「へぇー!」
下村「でもAIって結構知ったかぶりもしますから(笑)」
長野「ですよね。わたしは怖くてAIで調べたらまたそれを出典元に戻って見てしまいます」
下村「そこが大事です。AIが教えてくれるのは答えじゃなくて入口だと思って、それを自分で調べようと。ってことは結局、AIの言ったことを鵜呑みにしないで、自ら確認する方法は身につけておかなきゃ言いなりになっちゃいますよ、ということで、そういうニーズでやっていきたいと思います」
長野「はい」
下村「では、長野さん、1本目読んでください」
長野「『議員立法ひとつも出したことないのに自民党総裁になりたいだって?』」
下村「これは先週火曜日、9月23日(火)に小泉(進次郎)候補について出されたX(エックス)の投稿ですね。これは180万件を超えていますね、表示された回数。どんどんみんなに見られているということなんですね。ここに出てきている議員立法というのはご存知の通り、内閣が出すんじゃなくて、国会議員が自ら出す立法ですけれども、『それを小泉さんは一個も出していないじゃないか』と。『そんなやつが?』というような投稿なんですね。こういうのを見たときにすぐさまそれを『あっ、そうなの?』って言って広めないで、まずちょっと自分でチェックしてみようよ、と。面倒臭かったらそのまま聞き流してもいいですけど、少なくとも、もしそれを人に拡散するんだったら責任を持って本当かどうかをチェックしましょうよ、と」
長野「そこが大事ですよねぇ」
下村「みなさんがAIが出てくる前まで結構よく使っていたものの一つで“Yahoo!知恵袋”ってのがありましてね。これはどっかの誰か親切な人が答えてくれちゃうわけですけれども、これは相当危なくて。頼りになることもあるんだけど、危ういことも結構あります」
この後、下村氏がYahoo!知恵袋の中で誤った内容が含まれていた質問・回答例、そのほかのフェイクニュースの実例を紹介した。そちらは是非タイムフリーで。
「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜の午後3時~5時、文化放送
(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間
後まで聴取できます。
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