
千代田化工建設、プラント建設のDXの取り組み
10月6日放送の「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は、ゲストに千代田化工建設株式会社 常務執行役員・DX本部長 CHRO兼CDO熊谷昌毅氏を迎えて、プラント(工場)建設におけるDXの取り組みについて詳しくお話いただいた。
文化放送アナウンサー・甲斐彩加(アシスタント)「まずは企業プロフィールをご紹介いたします。千代田化工建設株式会社は1948年に創業しました。以来“技術による社会への奉仕”を理念に掲げ、いつの時代でも、培った技術力と完遂する意志によって、社会を支えるインフラの構築に携わってきました。エネルギー・環境分野でトップクラスの総合エンジニアリング企業であり、世界60カ国以上でプラント建設の実績があります。2023年より“社会のかなえたいを共創(エンジニアリング)する”というパーパスを掲げ、エネルギー、化学、環境、脱炭素、産業設備、ライフサイエンス、そして宇宙まで幅広い分野において、プラントの設計・調達・建設を中心に、数多くのプロジェクトを世界各地で手掛けています。改めまして事業内容を詳しく教えて下さい」
千代田化工建設株式会社 常務執行役員・DX本部長 CHRO兼CDO・熊谷昌毅氏「プラント建設といって、石油精製所、化学工場、製薬工場、発電所などの工場(プラント)を設計して建設し、動かす準備をして、そのプラントのオーナー会社に納めている会社です。E(エンジニアリング)P(プロキュアメント)C(コンストラクション)を進めるので、EPCコントラクターと呼ばれています」
HENNGE株式会社代表取締役社長・小椋一宏氏(パーソナリティ)「プラント建設の特徴を教えてください」
熊谷「機能を設計して、大きな機器を配置して、それをまた組み上げる工事をしますので、設計が非常に複雑なんです。部署で設計をしていくということではなくて、装置の機能を設計するプロセス設計と、配管機器の設計、電気系統の設計、計測器の設計、制御コンピューターも含めて、いろんな部署が一緒に協力し合いながら、同時並行で進めていきます。これをやっていくと、スケジュールを守るのが非常に難しくなったり、コストがかかったりするリスクもありますので、非常に大変です。協力し合いながら、情報を共有して進めていかなければいけないところは非常に大変です。ですが、製品が出た時の喜びは、そこまで3年とか4年とかかかってますので、本当にうるうるしちゃうぐらい感動しますね」
小椋「熊谷さんが仕事をする上で大切にされていることは何ですか?」」
熊谷「やっぱりワクワク感ですね。こうやったら、うまくいくんじゃないかって思う時のワクワク感って、すごくいいですよね」
甲斐「力を入れている取り組みは何ですか?」
熊谷「デジタルEPCプラットフォームです。プラント建設は、社内のいろいろな部署の人とお客さんを含めたいろいろなステークホルダーと一緒にプラントを作り上げていくことだと思っています。プラント設計は、複数の部署が順番に組み上げていくというものではなくて、同時並行的に進めて、さらにエンジニア1人1人が幅広い情報を見て、自分の領域の仕事を確実にこなして、それぞれのアウトプットを共有して、それをフィードバックして戻してだんだん精度を上げていくというプロセスを生んでいきます。デジタルEPCプラットフォームは、こういった情報の共有をしたり、計画した通りに進んでいるかどうかを見て、スケジュールキーピングやコストにちゃんと収まっているかを見えるようにして、計画通りに進むようにしていく。このようなことができる情報のプラットフォームを作っていこうという構想です」
甲斐「小椋さんは、今日の熊谷さんのお話を聞いていかがでしたか?」
小椋「印象的だったのが、問題は色々起こるし、自分では解決できないことはあるけれど、みんなで力を合わせれば、あるいは誰かに助けを求めれば、必ず解決ができる。その解決できた時の喜びは、何物にも代え難いという熊谷さんの言葉がすごく印象に残りました」
「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。
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この記事の番組情報

HENNGE presents BIZ-TECH Lounge
月 20:00~20:30
クラウドセキュリティサービスを提供するHENNGE株式会社の小椋一宏が、様々な企業からゲストを迎えながら、これからのITについて幅広く議論を展開するビジネス番…