日米首脳会談~高市氏がトランプ大統領をノーベル平和賞候補に推薦。大竹「よいしょがずいぶんだなと思う」
10月29日(水)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)は、朝日新聞の「日米首脳会談、同盟強化で一致 高市首相「新黄金時代をともに作る」」と、東京新聞の「そこまでやるのか「トランプ氏をノーベル賞に推薦」 高市政権が日本の威信をかけた「涙ぐましい接待外交」」を紹介し大竹がコメントした。
高市早苗首相と訪日中のトランプ米大統領は28日、東京都内の迎賓館で初めて会談した。首相は日本が主体的に防衛力の抜本的な強化と防衛費増に取り組む決意を伝達し、両首脳は日米同盟のさらなる抑止力・対処力の強化で一致。首相は「日米同盟の新たな黄金時代をトランプ大統領とともに作り上げていきたい」と呼びかけ、トランプ氏は「日本は最も重要な同盟国だ」と応じた。
安全保障分野をめぐってはトランプ氏は会談で「日本は軍事能力を大幅に強化している」と評価。「戦闘機やミサイルなどのアメリカ製防衛装備品を日本は調達している」と謝意を示した。総理によると「総理から日本は自ら防衛力強化と防衛費増に取り組む」と伝えた一方、トランプ氏との間では防衛費の規模感や数字を念頭にしたやりとりはなかったという。
経済分野をめぐっては両首脳は1.日米関税合意について迅速かつ継続的な取り組みの確認。2.重要鉱物およびレアアースの供給確保のための日米枠組の2つの共同文書に署名。
大竹まこと「アメリカと日本の関係ですけども、防衛費って出てるけど、日本は2%を前倒ししてやると」
砂山アナ(アシスタント)「27年度の予定だったのもう今年度中にやります」
大竹「前倒しすると。トランプ大統領はヨーロッパには、防衛費の増額を3.5%。今回の話し合いではその%のことには触れていないというふうに記事にはありますけども、でも日本が前倒しでこれをやるっていう姿勢はかなり歓迎してるみたいですね。それと平和賞に推薦というのが記事にありますね」
砂山アナ「その一面の下の方にありますが…総理平和賞に推薦へとあります。一方、総理は会談でタイとカンボジアの停戦などを挙げて、「トランプ氏の平和貢献は歴史的偉業」などと賞賛。会談後ホワイトハウスのデビッド報道官は記者団に対し、高市総理がトランプ氏をノーベル平和賞の候補者として推薦する意向を表明したことを明らかにした」
大竹「まあどうなんでしょう? イスラエルとの関係も結構密だったよね。そうするとパレスチナに対して、イスラエル側に立っていろいろやってきたと。今はもう行ってないけど、最初の頃はパレスチナをリゾート地にするというような発言もあって、ディール(取引)の男の言われているわけですが、あっちこっちでディールを抱えつつ、カナダとのこととか、いろんなことを抱えつつあるわけなので、平和賞の候補に推薦するっていうのは、ずいぶんおべっかというか」
砂山アナ「よいしょ」
大竹「よいしょっていうの?わからないけど、まあちょっとそれがずいぶんだなっていうふうには思いますよね」
平和賞について、東京新聞の記事も紹介した。
高市早苗首相は、28日に開かれた日米首脳会談で、米トランプ大統領をノーベル平和賞の候補に推薦すると伝えた。トランプ氏の1期目の任期中に推薦を伝えた安倍晋三元首相をほうふつとさせる。対米交渉では、下手に出てご機嫌をうかがう「安倍モデル」の外交でトランプ氏に取り入るしか手はないのか。
なぜ高市氏はそこまで安倍氏にこだわるのか。上智大の前嶋和弘教授(米国政治外交)は「『安倍モデル』の涙ぐましい接待外交は日本だけではなく、今や世界が対米交渉の手法として参考にしている。機嫌を損ねるとウクライナのゼレンスキー大統領のように衆目で罵倒される。今回の日米会談は『こんなに日本が米国を信頼しているんだ』とアピールするセレモニーとなっている」と分析する。
ただ前嶋氏はそんなスタイルの外交を国民不在の外交だと指摘する。
「本当にトランプ氏がノーベル平和史に相応しいと思っている日本国民がどれだけいるのか。日本の総理として推薦したことに対して国民の意見は無視されていないか」と懸念する。
さらにこの前嶋氏は「今回ノーベル平和賞の推薦という形でトランプ氏の危険をとったが果たして、このスタイルの外交をずっと続けていってよいのかと疑問を呈する。
「アメリカは日本の防衛費用国内総生産費3.5%まで引き上げるよう求めているが、財源を捻出するのは、とても大変だ。ずっと出血大サービスの外交をしているが限界はある」と語る。
さらにシンクタンク新外交イニシアティブの猿田さよ代表はトランプ氏と良い関係を保つ必要性に理解を示しながらも、「日米は権威主義に対抗する民主主義陣営を標榜して手を結んでいたはずで、連邦議会襲撃など、民主主義や法の支配を破壊するトランプ氏に手を貸すことで、日本が大切にしてきた価値観を切り崩し、結果、自分の首を絞めることにならないか。弱肉強食の社会の到来に加担すべきではない」と述べる。
大竹「親米保守っていう路線だよね。これをずっと踏襲してきてるわけだけど、保守の考え方としては、この親米保守って考え方は相容れるのかな。っていうのは、沖縄の問題もあるし、日米地位協定の問題もあるし、その辺をこれからどうしていくのか。これは石破さんが総理になる前には地位協定のことに言及してたんだけど、総理になられてからは、そこに踏み込んだ発言はなかったというのがあるんだけど、前嶋さんの言った通り、この親米保守って路線はこのままで行くとずっとそうなっていくと。そうなってくると、日本は、ここの中にずっといるってことになっちゃうよね。それだと、長らく動いていない沖縄の問題だとか地位協定の問題だとかっていうのもこのまんまっていうことで、そこには口は出しませんよっていっているように聞こえちゃうんだけど、どうなんだろうね」
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