第57回全日本大学駅伝【前日会見】青山学院大学・原晋監督

第57回全日本大学駅伝【前日会見】青山学院大学・原晋監督

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真の日本一を決める第57回全日本大学駅伝対校選手権大会は、25の大学と2つの選抜チームで争われます。

文化放送では11月2日(日)午前8時00分より『長谷工グループスポーツスペシャル 第57回全日本大学駅伝対校選手権大会実況中継』を、解説に明治大学競走部・大志田秀次駅伝監督、ゲストに近藤幸太郎選手(青山学院大学OB、SGホールディングス陸上競技部)をお迎えして、総合実況・寺島啓太アナウンサーで放送しています。
また「箱根駅伝への道」ナビゲーターもつとめる2代目山の神・柏原竜二さんは監督車に乗り込み、現地からのレポーターをつとめます。


写真提供:和田悟志

☞文化放送全日本大学駅伝特設HPはこちらから

 

 

 「出雲駅伝は、2年ぶりにいわゆる大惨敗に終わりました。負けには二つあるなと思っているんですけども、本当に力が無くて負ける。もう一つは駅伝特有の区間配置のミスによって負ける。どちらかなと分析したところ、私なりに考えたところは、後者、監督采配が非常に悪かったというような負けだったなと感じております。この全日本大学駅伝は、7年ぶり3度目の優勝を目指して、頑張っていきたいと思っております。昨年から少しですね、夏合宿の練習メニューを変えまして、スピード強化の方に力を入れてまいりました。その結果が出雲駅伝で出てくるかなと思ったんですけども、なかなか出ずということで。この全日本大学駅伝で出雲駅伝同様に大惨敗に終わると、これは大変困った状況になりますので、出雲の失敗を繰り返さないように、区間配置を念入りにいたしまして、7年ぶり3度目の総合優勝を目指して頑張っていきたいと思っております」

━━作戦名は?
「もうそろそろやめろと瀬古さんからよく言われるんですけども(笑)。やっぱりやり続けることが大切ですから。作戦名ですね、いきますよ。『朝日にかける大作戦』ということで、朝日新聞社主催でございますからね。補欠に回ってる黒田朝日(4年)を7区に予定をしておりますけれども、黒田朝日1人に責任を負わす、そういう意味ではなくて、朝日が走りやすい位置で1区から6区の面々がそのステージを駆け抜けてほしい。そして“勝負事、懸ける”そういった意味合いを込めて、朝日が最後は頑張ってくれると。そしてアンカーには小河原(陽琉、2年)を準備しておりますので。しっかりとこの2人で駆け抜けてほしいなというふうに思ってます

━━現状のオーダーを見てレースの展望、今年の戦い方、そして鍵になる選手は
「さっきから各大学の目標とか意気込みを聞いて自信満々だな、すごいなというふうに感じてますよ。それを受けるとですね、1番駒澤大学だなと。2番は國學院だなと。3番早稲田、4番青山学院、5番創価大学、6番中央大学。そういう順番でしょうね。そんな中でね、我々も戦わないといけませんから、1区から4区は我々も、自信がありますので流れると思います。キーになるのはやはり6区、三大駅伝初出場の佐藤(有一、4年)がどこまで踏ん張れるかによって、7区8区のエース対決に臨みたいと思ってます。黒田朝日、『朝日にかける』。その『かける』までの6区間をしっかりとつないでいって、朝日に渡った時に先頭もしくは30秒以内で渡っていけば本当に優勝争いに絡んでくるというふうに思っていますので。『朝日にかける大作戦』を成功裏に終わるためにも各区間取りこぼしのない走りでいきたいと思います」

━━7区は各大学エース級の選手が並ぶが、どういった状況であれば黒田選手はいい順位で流れをもっていけると考えているか
「先ほど駒澤大学、山川(拓馬、4年)くんの話もありましたが、彼(黒田)は時計を持たずして走るタイプの子なんです。その17.6kmの距離を本当に上手にマネジメントする。これはどの駅伝においても、外さないのが彼の強み。またその17.6kmを今の自分の状態を確実に走りきるセルフコントロールに大変長けてるランナーですので、全く心配はしておりません。勝負を決める走り、区間賞を勝ち獲ってほしいと思ってます」

━━“もうひとつの出雲駅伝”で好走した1年生、榅山一颯選手の起用について
「今回、ここ名古屋に入るにあたって補員ゼロ、8名だけを連れてきておりますので、1区に起用したいなと思っております」

━━トラックのタイムを持っているのに駅伝シーズンになるとうまくかみ合わないケースがあることについて
「箱根駅伝のデータでお話をすると、10000mの10人の平均タイムと箱根駅伝の順位は相関関係にあるというデータがあるんです。だから10000mの10人の平均タイムが高い順に順位も大体決まってくる。唯一相関関係がないのが、学生選抜(関東学生連合)チームなんです。じゃあなんでだろうという話になりますが、そこは一体感だと思うんです。中央大学に一体感がないかというようなことはさらさら言うつもりはありませんし、実際にその現場を見ておりませんので何とも言えませんけど、そういう要因が多少なりともあるのかなと。もう1つ、各大学の先生方、監督さん方と情報交換させていただく中で、今年の中央大学、夏合宿しっかり走っているぞと、これは手ごわいぞというような情報を聞いております。そうなると、箱根駅伝には多分あってくるだろうと思いますが、特に出雲駅伝はあってこないんです、一般的にはです。全日本大学駅伝あたりでようやくかみ合ってくるので、今日ここ(監督会見)に中央大学が参加していないのは非常に残念ですが、優勝に十分手の届く位置にいるし、十分力のある大学だと思いますので、今回全日本大学駅伝で『5強プラス1』で『6強』の本当に泥沼な、これまでにない戦いが今回は繰り広げられるなと思っております」

━━監督車の中を充実させるためにリクエストを(by増田明美さん)
「そもそも論で、競技特性が球技と違って采配競技じゃないんですね。野球とかサッカーだったらレース中にいろんな采配、野球だったらバントだ、ヒットエンドラン、あるいは選手交代というものによってゲームが変わるということがあるわけなんですけども。この陸上競技というものは、スタートラインに立たせるまでが監督の仕事になっております。バスの中の監督が選手にどうこうやって順位が変わるものじゃありませんので、本当にエンタメ要素満載でやってもらいたいんですよね。だから私はバスの中でカメラで抜くときに、もっと監督をフューチャーした方がいいと思います。監督もバスのシートに隠れることなく、カメラもぐっと向いてその表情を映し出す。にっこりしてるのか、クソと思ってるのか、そのような形をとった方がいいと思います。そうすることで視聴率が上がり、視聴率が上がるとスポンサーがつくんですよ。そうするとテレビ朝日も、新聞社も、ひいては我々の強化費も多少アップするかもしれない。みんながハッピーになるので自信をもってやってください」

━━上位校が拮抗したレベルに高まってきているこの状況をどう見ているか
「大学スポーツの根幹は、大学の支援なくしてありえないんですね。だから、各大学がこの学生三大駅伝に向けての支援強化策、スポーツ推薦制度であったり、資金面であったり、施設の充実であったり、そういったものを各大学がしっかりとサポートしているということがまず大前提にあると思います。さらには各大学の監督さんが非常に熱心に勉強されて、そして朝5時から練習にも顔を出し、夕方、授業の関係上、2部、3部と分かれて練習をする。それをすべて各大学の監督、コーチが現場に顔を出し、指導する。非常に熱心なんですね。そういったところが学生のレベルアップにつながっていると。ちょっとおちゃらけたこと言うと、青山学院が箱根駅伝で勝ちすぎちゃったもんで、私もいろんなこと言いますからね、『クソ、原め、青学め』というような形でですね、みんなが本気で強化をしているようなところが、今の学生のレベルアップにつながっていると思っております」

 

◆長谷工グループスポーツスペシャル 第57回全日本大学駅伝対校選手権大会実況中継◆
2025年11月2日(日) 8:00~13:50
解説:大志田秀次(明治大学競走部駅伝監督)
ゲスト:近藤幸太郎(青山学院大学OB、SGホールディングス陸上競技部)
監督車リポーター:柏原竜二(東洋大学OB、2代目山の神)
実況:寺島啓太アナウンサー

◆聴き方いろいろ◆地上波FM91.6/AM1134 radiko インターネットラジオ YouTubeライブ

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長谷工グループスポーツスペシャル 第57回全日本大学駅伝対校選手権大会実況中継

長谷工グループスポーツスペシャル 第57回全日本大学駅伝対校選手権大会実況中継

11月2日(日) 8:00〜13:50

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