高市早苗内閣、高支持率の背景にある「変化」への期待

高市早苗内閣、高支持率の背景にある「変化」への期待

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、11月3日の放送に政治ジャーナリストの角谷浩一が出演。高市早苗内閣の支持率の高さ、その理由について解説した。放送時点ではJNNの世論調査で支持率82.0%にのぼっている、という状況であった。

角谷浩一「(過去に支持率が)高かったのは小泉内閣や細川内閣、鳩山内閣などですね。国民の期待感があった。この時代ぐらいまでは、じつは政治の記事って新聞やテレビぐらいしかない。ネットで何か知る、SNSで自身が発信する時代ではない。政治家と国民がSNSでやりとり、ということもない。そう考えると第2次安倍政権以降で支持率が高いのは第2次安倍、菅、そして高市内閣」

長野智子「はい」

角谷「SNSやネットが普及したあとの人気の高さという意味で、高市さんはすごいと思います」

長野「変化する、ということで支持率が上がるんですかね?」

角谷「ひとつは自分の望む政治に近い人がいる、という期待値だと思う。ただ自民党は改革というのにいちばん馴染まない政党だと、この30年ぐらいでわかりますよね」

長野「変化しているようでしない」

角谷「壊す、と言っていろいろなところを壊してはいるんですよ。でも国民にわかりやすい壊し方ではない。国民が壊してほしいと思っているような悪しきルールや弊害みたいなものはあまり壊さない。自民党内の疑似政権交代で、政権が変わったふうに見える。国民は変化を感じるんですね。それが大きいんだと思います」

長野「はい」

角谷「殊に今回の高市さんの評価を見ると、政治とカネの問題や党内の浄化に関して、国民はあまり関心がないわけじゃない。別の調査を見れば、大切だと皆、言っている。だけどそれより物価高や高騰する税制などへの対策や処置をしてくれ、というSOSの期待感だと。もうひとつ言えば、前の石破さんとの比較が出てくるんだと思います」

長野「はい」

角谷「石破さんは裏金議員の処分として『登用しない』ということをしたけど、それが精いっぱい。ダメです、とは言い切れなかった。使わないことでお察しください、と。それだと国民は納得しなかった。今回は仕事させます、この人たちを働かせます、ということで登用を始めている。萩生田光一さん、選対委員長代行の西村康稔さん。そういった安倍派の幹部の人たちが復権することで、元の自民党、いつもの自民党に戻る。本来は岸田さんや石破さんの前、安倍さんや菅さんの政治が自民党らしい政治だったんだと」

長野「タカ派で新自由主義」

角谷「そういう感じがいいと思っている人たちが意外と多い、というのがこの結果なのかもしれません」

「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時~5時、火曜~金曜午後3時~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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