一般病院、2024年度は7.3%の赤字 物価高や人件費高騰が影響 藤井氏「そもそも病院というものは……」
11月27日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、一般病院の損益率に関するニュースについて意見を交わした。

藤井氏「問題なのは病院が多いからですよ」
厚生労働省は26日、中央社会保険医療協議会で、2024年度は一般病院全体の67.6%が赤字だったとする医療経済実態調査を報告した。国公立を含む一般病院の2024年度の損益率は7.3%の赤字で、補助金を含む損益率も3.9%の赤字となった。
医療法人が運営する一般診療所の損益率は4.8%の黒字だったが、前年度比で3.5ポイント減となった。厚労省は「物価高や人件費の伸びが損益率の悪化につながった」と分析している。
寺島アナ「病院の赤字、背景に物価高や人件費の伸びがあるという指摘ですが、これは藤井さんはどうお考えでしょうか?」
藤井氏「警察というか監獄とかがすっごくガラガラだったとしましょうよ。『問題だ!大変だ!赤字だ!赤字だ!もっと捕まえないと!もっといっぱいにしないといけない!』って言いますか?」
寺島アナ「言わないですねぇ。『よかったよかった』ですねぇ」
藤井氏「病院ってそういう場所なんですよ。誰もいなくなったええやないですか。大赤字でいいんですよ、病院なんて。なんで黒字にならなあかんの? そもそも病院というものは我々の健康が悪化した時に、一定水準を下回った時に一定水準に戻すための存在じゃないですか。もし仮に全員が一定水準を超えていたら誰一人病院なんて行かないですよ。ええやないですか。これが問題なのは病院が多いからですよ」
寺島アナ「はい……」
藤井氏「国民、行きたくないんですよ、病院なんて。行かんでええんやったら行かんでええんですよ。だからこの報道がもう間違えている。いいんですよ、多いのが間違いなんですよ。病院で金儲けして赤字とか黒字とか言ってること時点でおかしいんですよ。ラーメン屋ちゃうんやから、病院は。赤字で何があかんねん? 病院が多いからですよ」
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