アメリカの国家安全保障戦略が大きく変わった
アメリカの国家安全保障戦略が発表されたが、これまでのものと全く違う内容になっているという。12月9日「長野智子アップデート(文化放送)」では、株式会社溜池通信の代表取締役・吉崎達彦がこの問題について語った。
吉崎「この週末にアメリカで国家安全保障戦略っていうのが発表されたんですね。これは大体、各政権で1回は出します。ですので4年に1回くらいは出てくる国の安全保障の方針なんですけど、これがかなりエーッっていう内容なんです」
長野「どんな内容なんですか?」
吉崎「一言でいうと『モンロー主義のトランプバージョン』。モンロー主義っていうのは昔のアメリカの孤立主義です。孤立主義といっても自分だけが孤立するんじゃなくて南北アメリカ大陸を自分たちが仕切る。その代わり、よそからの介入は許さない。そんなことを言っているんです。それから自由で開かれたインド太平洋、この言葉は残っているんだけど、あまり中国を非難するような言葉は入っていない。第1期トランプ政権の時に出した国家安全保障戦略とは随分変わっているんです。もちろんバイデン時代とも変わってます。それから中東はエネルギー権益は守るけれど、延々に終わらない戦争は絶対やらないんだということも言っている。それから死活的に重要な先端分野ではアメリカは独走する。AIであったり、量子コンピューターであったり、そういう部分は絶対よそを寄せ付けないと書いてあるんです。昔の国家安全保障戦略っていうのは『民主主義を守る』とかね、もっと美しいことがいっぱい書いてあったんだけど、トランプ2期目になると、民主主義とか人権とか、そういう理念は一切出てこない」
長野「自分のことは自分で、そして世界をブロック分けしちゃうみたいなことなんですね」
番組では他にも吉崎達彦がアメリカの国家安全保障戦略について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。番組の「ニュースアップデート」のコーナーでお伝えしています。
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