無知学とは?
何を、なぜ知らないのかを知る無知学(アグノトロジー)という学問が注目されている。12月16日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では科学史研究者の鶴田想人が無知学について語った。
鶴田「アメリカで2008年に無知学(アグノトロジー)という論文集が出て、そこから始まったんですけど、日本では無知学自体が紹介されてこなくて、最近注目されてきました。最初は『無知学』って訳すのか、『アグノトロジー』っていうカタカナ語で紹介するのか凄い考えたんですけど、『無知学』のほうがわかりやすいかなと思って『無知学』にしました。やっぱり無知っていうと、自分が無知だと言われているみたいで嫌だという方もいらっしゃるんですけど、無知学はむしろ反対で自分たちのせいで知らないと思っていることが実は社会の仕組みとか文化的な条件によって知らなくされているんじゃないか、むしろ社会構造によって作られる無知を研究していくという分野になります」
大竹「私たちは騙されている?」
鶴田「そうですね、騙されているっていうタイプの意図的な無知っていうのもあるんですけど、騙す人は誰もいないのに、いつの間にか知らなくなっている構造的な無知っていうものなんです」
大竹「それはどういうことですか?普通騙す人がいて、騙されるんだけど、騙す人がいないののにもかかわらず、知らなくなっている?」
小島慶子「色んな種類の無知の作られ方があるんです。自分は物知りだから無知じゃないって思っている人であっても、研究者でも、専門家であっても無知になってしまっている分野はあるんだぞということを前提に、それがいかにして作られているかっていうことを知る学問なんですよね?」
鶴田「そうですね」
この他にも番組では鶴田想人が無知学について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
「大竹まことゴールデンラジオ」は平日午前11時30分~午後3時00分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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