高市総理と維新・吉村代表が会談。衆議院議員の定数削減を含む選挙制度改革は、来春持ち越しへ。
12月17日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、衆議院議員の定数削減を含む選挙制度改革は、来年に持ち越すことになったというニュースについて意見を交わした。

森永氏「国民が今求めていることは物価高対策なので、この法案は優先順位で言うとどうしても後回しという結末になってしまう」
寺島尚正アナ「高市総理と日本維新の会の吉村代表は昨日会談し、来年の通常国会で衆議院議員の定数削減を含む選挙制度改革を実現する方針で、合意しました。両党が国会に提出した衆議院議員定数削減法案については今国会での成立を断念し、今後に持ち越した上で当面は与野党協議に議論を委ねる考えです。
総理は会談後の会見で『この法案の提出はとても大きな一歩だ』と評価しつつ
『今後は与野党で作る衆議院選挙制度に関する協議会で、選挙制度改革とともに議論してもらう姿勢を強調しました。
協議会では今後、定数削減を含む選挙制度改革について、来年の春を目途に結論を出す方向です。
来年の通常国会で実現させたいということなんですが、森永さん、これがどうなっていくかですね?」
森永康平「そうですね、まだこれ本当に野党も含めて議論しなきゃいけないですし、選挙制度の改革なんて話まで踏み込んでくると、そんなにすぐ結論が出ることじゃないと思いますから、『来春を目途に』って、そこまでなんとなくの結論が出るのかっていうと、疑問ですよね」
寺島「はい。で、吉村代表ですが、『来年の通常国会で法案を必ず実現させようという方向性を、総理と合意したと思っている』と述べました。
法案については『審議すらされずに国会が終わってしまうことは、非常に残念に思う』と述べ、審議入りに応じなかった野党を批判しました。
この法案ですが、420人を超えない範囲で現行定数の1割を目標に削減することを定めました。具体的な削減内容は協議会で議論するとして、1年以内に結論が出ない場合は、小選挙区で25議席、比例選挙区で20議席の削減が自動的に確定する規定を盛り込んでいます。
日本維新の会の吉村代表は野党批判していますけれども、でもこれ吉村代表も言ってます。『来年の通常国会で法案を必ず実現させようという、方向性を合意したと思っている』って、ちょっとこう濁してる感じもするんですよね」
森永「そうですね。ただやっぱり時間が限られている中で、今国民が求めているものって、ずっとそうですけど物価高対策があるわけですから、そういう意味で言うと別にこの話がね、どうでもいいとまでは言わないですけど優先順位的にと言うとやっぱり劣後してしまう。でも一方でやはり、ちゃんと時間をかけて議論しなきゃいけないことですから、そうするとどうしても『今国会で』みたいな話になると『いや無理でしょ!』っていう風に流れてしまうので、必ずしも野党だけが悪いのかっていうと、議論する優先順位的にはどうしてもこういう結末になるよなと、いう気はしますけどね」
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