中国は数十年でどう変わり、現在の日本をどう見ているのか
大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、12月18日の放送に、拓殖大学海外事情研究所・教授の富坂聰が出演。中国事情に詳しい富坂が、自身の居住経験も踏まえ、中国の過去と現在について語った。
大竹まこと「中国のどこに住んでいたんですか?」
富坂聰「北京に1984年から1988年までです。古い話になりますね。当たり前のように1日3回ぐらい停電するんです。電気が足りていませんから。何もない、自転車しか走っていないどころか自転車もあまり見ないほどでした」
大竹「一時期、中国は自転車がすごかったですね」
富坂「いまではそれがシェアバイク。自動車が渋滞して、たいへんなことになっています」
青木理「不思議ですよね。中国って土地はいくらでもというほどあって、道なんか場所によっては片側5車線、6車線なのに、なんで渋滞するの、っていう」
大竹「(住んでいたころの中国は)貧しかったですか?」
富坂「ものすごく貧しかったですよ。行ったとき、作業服があるけど青と緑の2種類しか選べないほどで。90年代初めぐらいになると、ジーンズが入ってきて大売れした」
青木「日本が戦後、高度経済成長期を経て、時間をかけて。韓国なんかも80年代の後半ぐらいから近代化してきた。それにしても中国の四半世紀ぐらいの変化はすごい。いまも貧富の格差はありますけど、富(ふ)のほうはどれだけ富なんだ、というぐらい」
大竹「その辺りは外側にはあまり見えてこない。日本は市民と国と近しいところにあるけど、国家が全然違うところにある感じだもんね。話は飛びますが、近ごろ、日中関係が冷え込んでいると。ここまであちこちの経済に影響が出るとは思いませんでした」
富坂「今回は『違うな』という感じがします。尖閣や漁船衝突などありましたけど、問題を根深くしてしまっている部分がある。日本側の受け止め方と中国の受け止め方が全然違うことがややこしいなと。問題の1つは、台湾に触るということについて、厳しい反応が出ているというところ。もう1つは、いまの政治家の発言ということでなく、日本社会の変化として中国は捉えている。そういうところが根深いですね」
青木「変化を中国が警戒していると。首相の発言はもちろん問題だけど、日本社会全体が反中、嫌中みたいなムードになっていると思われている」
富坂「苗床の1つの結果として今回の発言が出てきた、と。違う雰囲気なら出なかったのでは、と捉えている、というのがあります。たとえば首脳会談まではいい関係だった、という感じでもない。じつはすごく警戒していた」
大竹「そもそも警戒していた、ということが、日本側からは見えなかった?」
富坂「そうですね。日本側が意識していたかどうかはわかりませんけど。コロナ禍から見ているとイージーターゲットというか、中国は叩いてもいい、みたいな位置づけになって。そういう積み重ねが当たり前になってしまったのかな、と。いま(中国側が)やろうとしているのは対立のデメリットの可視化だと思います。これぐらいのデメリットはありますけど、やりますか? と示そうとしている感じです。対米でずっとやってきたことなんですよ」
青木「レアアースの話なんかはね。先般、韓国でAPECがあったときも日本と韓国はとにかくトランプさんの機嫌を損ねないように、ということだった。米中に関していえば中国はかなり強硬なカードを切った。さすがのトランプさんもディールをして、と。かなりアメリカは痛い目に遭わされた、というか」
富坂「新しいフェーズに入った、とみていいんじゃないか、と思います」
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~午後3時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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