JA全農がコメ集荷の目標に届かず 「このぐらいの方がいい」専門家指摘のワケは?
12月19日(金) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティーを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。金曜コメンテーターでMCPアセット・マネジメント チーフストラテジストの嶋津洋樹氏と、2025年産のコメについて意見を交わした。

力を入れている方にお金が流れる仕組み必要
寺島アナ「JA全農の今年産米の集荷量が、目標に掲げていた生産量全体のおよそ3割にあたる227万トンに届かない見通しとなったことがわかりました。農家への仮払金を大幅に引き上げて臨んだものの、他の集荷業者との激しい競争で苦戦したといいます。JA全農は現在も集荷を行っていますが、JA以外の業者の台頭に加え、農家自らが販売を手がけるなど流通の多様化が進んで集荷率の大幅改善は厳しそうだといいます。嶋津さん、これはどう受け止めていますか?」
嶋津「これは食糧安全保障的な観点というか、毎日食べるものなので一定の安い値段で手に入れたいという気持ちと、一方で、ある程度競争がないと。美味しいブランド米は私も好きなんです」
寺島「お米、大好きですよね」
嶋津「はい、いろいろ食べ比べすると、結構な値段がしますけど、やっぱり合うものはめちゃくちゃ美味しい」
寺島「美味しいんですよね」
嶋津「そういうのを作るためには、ある程度、競争みたいなものが必要で、多分そのためには農家の皆さんも手間をかけてやっていただいてると思いますが、より力を入れてやってる方々のところに、それなりのお金がちゃんと流れるような仕組みも必要で、そこのバランスをどう取るか。国民側も、毎日食べるから合理的な値段で欲しいという気持ちもありますけれども、一方で特別な時とかに食べたいとか、毎日だからもっとおいしいものを食べたいとか、あると思うんですよ。そこのバランスがすごく重要だと思っているので、私は多様化はいいことだと思うんですけども、今年みたいにみんなが手に入れにくくなって高騰するのは確かにちょっと困るので、本当になかなか難しい議論でもあるんですけど、ダメだと一括するつもりもないし、このぐらいの方が逆に、3割ぐらいの方が、ちょっといいんじゃないのと思って見ています」
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