安倍元総理銃撃事件裁判、検察は無期懲役を求刑 ジャーナリスト・鈴木エイトが気になる点を解説

安倍元総理銃撃事件裁判、検察は無期懲役を求刑 ジャーナリスト・鈴木エイトが気になる点を解説

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12月19日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後3時台「アップデート・コラム」のコーナーでは、「安倍元総理銃撃事件の裁判」というテーマで、ジャーナリストの鈴木エイト氏に話を伺った。

殺人などの罪に問われた山上徹也被告の裁判員裁判が18日、奈良地裁で開かれた。検察側は「戦後史に前例を見ない、極めて重大な結果をもたらした」として無期懲役を求刑した。

一方、弁護側は「被告は宗教が関わった虐待の被害者」などと主張して、刑を軽くするように求めた。

長野智子「求刑と最終弁論を聞いた山上被告の様子はどうでしたか?」

鈴木エイト「山上被告自体はいつもと同じように特に大きな動きを見せることなく。ただ、少し感情の変化があると、おでこを手のひらで擦るような仕草を見せるので、昨日は自分への求刑が検察から読み上げられるということで、少し精神的にナーバスになっているのかな、っていうところは少し感じましたね」

長野「無期懲役っていう求刑を聞いた時に、エイトさんはどういうふうに思いましたか?」

鈴木「一応、想定の範囲内というか。今回の審理の証拠調べの進め方を見ると、検察側は当初は死刑求刑も視野に入れていたとは思うんですけれども、途中でこれが政治思想的なものであったり、政治テロであるようなところの立証の仕方をなかなか明言はしないところがあったので、最終的にはおそらく無期懲役の求刑をするんだろうな、っていう予想は立ててはいたんですけれども。当初の冒頭陳述に加えて、被告人自体の説明がなかなか合理性がないであるとか、なぜ安倍元首相がターゲットになったのか、っていうところに対して合理的な説明を本人はしていないというところを改めて述べていたところ。あと、暴力で社会を変革するのは許されるべきではないというのを改めて述べていたところもちょっと気になった点なんですよね」

長野「なぜ気になりましたか?」

鈴木「当然そういう主張はするだろうなとは思っていたんですけれども、そこを改めて世に突きつけたというか、そうだろうなっていう点ですね。検察の主張は一貫していて『犯情事実っていうもので量刑の大枠が決まり、彼の生い立ちであるとかはそういうところは一般情状にすぎないんだ』と。『刑を微調整するものにすぎない』ってことも改めて主張していたので。今回、冒頭陳述からここまでの論告・求刑までの流れとして、検察としてもある程度一貫したものを言いつつ、証拠調べの中での被告の発言であるとか矛盾点とか、そういうところを最後に指摘をしてきたのかなというところでしたね」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時、文化放送
(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間
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