明治ホールディングス、サイロ化を解決するデータドリブン経営

明治ホールディングス、サイロ化を解決するデータドリブン経営

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12月22日放送の「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は、先週に引き続き、ゲストに明治ホールディングス株式会社 副社長 CDOの古田純氏とグループDX戦略部 部長の廣田一薫氏を迎えて、DXを推進して行く中で感じる壁や今後のビジョンについて詳しくお話いただいた。

文化放送アナウンサー・甲斐彩加(アシスタント)「DXを推進して行く中で感じる壁や課題は何ですか?」

明治ホールディングス株式会社 副社長 CDO・古田純氏「情報のサイロ化です」

HENNGE株式会社代表取締役社長・小椋一宏氏(パーソナリティ)「詳しく教えてください」

古田「企業というのは、組織が分断されて、たこつぼ化、サイロ化していくというのが比較的一般的なんですね。それをどうやって、横の連携を取っていくかがマネジメントの重要なところなんですけども、組織と同じように、情報もサイロ化といいますか、分断してしまいます。当社もそのような部分がございまして、これを解決していくために、データドリブン経営を掲げて力強く推進していきたいなと考えています。」

小椋「具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか?」

古田「今、三つの重点領域というものを定めまして、環境の整備を急ピッチで進めていますので、こちらをご紹介いたしします。まずは“FP&A”(ファイナンシャルプランニングアナリシス)。財務データや業績データを収集、分析、レポートする。これをスピーディーに、タイムリーに、そして、必要なデータがしっかりとわかるような状況にしていきたいと思っています。経営の高度化が進みますと、意思決定のスピードも速くなりますし的確なものができます」

小椋「2つ目は?」

古田「2点目が R&D の部門です。情報のサイロ化と言いましたけども、R&Dの世界は一人一人の研究データや知見が属人化、サイロ化しがちです。この実験データ、開発プロセス、臨床試験の結果といったデータがもっと研究所内で共有化あるいは統合できれば研究開発が非常にスピーディーな状況になってくると考えています」

小椋「3つ目は?」

古田「3点目の領域がデジタルマーケティングです。我々の会社は北海道から沖縄まで、全ての地域に対して、同じ商品を提供していくというマスマーケティングが得意なところでありまして、私たちの強みでもあります。一方で、消費者の方々の価値観が非常に多様化しており、それに沿った形のワントゥワンマーケティングが必要になってくると思っております。これを実現していくのが、デジタルの力によるものではないかと思っています。個人の情報、購買履歴、個人の好みといったものをデータ化して、それに沿った形の商品を提供していく。こういったことを目指していきたいと思っています」

小椋「現在までのデータドリブン経営の手応えはどのように感じていますか?」

明治ホールディングス株式会社 グループDX戦略部 部長・廣田一薫氏「一定のデータを使って、できることからやっていけてるのかなと感じています。ただ、それをすぐに使えるような状況にすることやそれを使える人を育てていくというような変革をドライブしていくところに関しては、これからかなと思っています。そのあたりをしっかりと戦略を策定して進めていくところが今のステージなのかなと感じています」

「HENNGE presents BIZ-TECH Lounge」は毎週月曜20時~20時30分まで文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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