【第102回箱根駅伝】早稲田大学・花田勝彦監督〜復路終了後インタビュー〜
★文化放送の箱根駅伝特設サイトはこちらから★
――今回の結果を見ると、調整がうまくいった選手とそうでない選手の差があった?
「ただ単に『ダメだったから次頑張ろう』ではなく、もう少ししっかりリカバリーや、本番でも外さないよう、しっかり準備ができるようなメニューを組まなければいけないと感じました。選手たち自身もそういった気持ちを持ってやらなければいけないと思います。今回走った選手の中には外してはいけない練習をきっちり走れた選手は走れていたものの、足が痛いなど調子が悪い選手はどうしても不安要素があり、そんな選手に『思い切って攻めろ』という話はできませんでした。後半区間の9、10区の選手はきっちり練習できていましたし、10区・瀬間(元輔、2年)はちょっとオーバーペースかと思いましたが、あそこまで来たら攻めるしかなかったので『思い切って行け』と。追いついたところまでは良かったですが、そこで力を使った部分もあったのかなという感じはあります」
――青山学院は優勝タイムが10時間37分34秒という大会新記録。差はどこに感じた?
「往路で勝ちきれなかったところで大きな差がありました。青山学院は先頭に立ったら勝ち方を知っているので、慌てさせる展開に持っていかないといけないと思いました。原監督とも話す機会があり、『早稲田強いね』と言われることはありますが、公式な場では全然早稲田の名前が出てこないのが現実。冷静に見ても、青山学院に届くようなチームではないので、胸を張って『勝ちますよ』と言えるチームを作らないといけないですし、逆に、原さんが何も言えないくらい『早稲田、本当に強いな』と思わせるチームを作らなければいけないと思います」
――来年はスーパールーキー3人が入学予定だが、そこへの期待も大きいのでは?
「もちろん期待はあります。ただ、彼らは1年生で、私としては4年間でしっかりステップアップして日本代表になれるような選手を作りたい。箱根駅伝優勝ももちろんチームの目標ではありますが、私自身は圧倒的な『個』を作りたいと考えています。その個が集結して箱根で勝つという、圧倒的な強さを作っていきたいです。箱根の先、世界を目指したチーム作り。そこはブレないようにしたいです」
――青山学院との差は選手層の差が最も大きい?
「もちろんそれもあるとは思いますが、ただそれ以上に原さんが勝負の厳しさを選手に伝えている部分があるので、そのあたりを私自身が伝えきれていないのかなと。優しさの中にも厳しさは必要なので、そこをこれから作っていかなければいけないと思っています」
――往路で青学が遅れをとった時、「流れが来た」と感じた瞬間も?
「いい流れで来ていたものの、そこで逃げ切れなかったことに課題がありました。でも、先頭の景色は見られましたし、区間賞も一つ取れました。チームとして成長しているのは確かなものの、青山学院はどんどん離れていくので追いつくにはもう一段階、急激な角度で上がらないといけないと思います」
――今回の早稲田のレースを点数で表すと何点か?
「点数をつけるのは難しいですけど、選手たちは本当によく頑張りました。調子が悪いなりに頑張って、それぞれ力は出し切ったと思います。ただ、私のチームを導く力としては6割、7割。もっと指導力を磨かなければいけないと感じました。監督の力不足だと思います。選手たちは私の組んだメニューをしっかりやってくれていて、それをクリアできた選手は走れました。でも、うまく練習の流れに乗せられなかった選手が結果を出せなかった。そういう選手を流れに乗せるのも監督の力なので、そこをこれから考えていきたいと思っています」
――設定していた総合タイムとの差はどれくらいだったか?
「総合は10時間44分29秒で、10時間40分から45分以内を想定していたので最低限はクリアしました。ただ、他大学もタイムが良かったので、相対的に見て評価できるものではないかなと思います」
――今日のコンディションについて
「往路は追い風でしたし、復路も向かい風が強かったわけではなかったです。だからこそ思い切って攻める走りができなかったのが課題。そういった練習がまだ十分にできていない部分もあるのでメニューを含めて考え直していきたいです」
――昨年と同じ4位、受け止め方は異なるか?
「去年は悔しい中にも嬉しさがあっての4位でしたが、今年は復路、下りが終わってからずっと悔しい展開で、本当に悔しい4番でした」
――復路を振り返って
「下りの山崎(一吹、3年)はよく頑張った。7区・間瀬田(純平、4年)も8区・堀野(正太、1年)も、送り出す時点で不安材料がありました。本人たちもそれを拭い切れなかったのかなと思いますが、ただ、代わりになる選手がおらず、ケガや不安材料がある中での選択になりました。堀野は出雲・全日本・箱根で厳しい区間を任せる形になってしまい、本人には申し訳なかったが、逆に期待の表れではあるので、そこに応えられるような活躍をしてもらいたいです。また、本人とは会話しましたが、今のままでは来季エントリーに名を連ねられない旨は話をしたので、この1年間箱根駅伝に向けて取り組んでもらいたいです」
――その不安というのは具体的に
「間瀬田は12月中旬に足を痛めたこと、堀野は上尾ハーフ後に疲労感があったことでやるべき練習ができていませんでした。元々7区にエントリーされていた多田(真、1年)も良かったけれど、力の部分で多田か間瀬田かは迷いました。競る展開になった時の経験も考えて間瀬田を起用しましたが、15キロ以降不安だという本人の話もあって、それが出てしまったと思います」
-
Information
-
-
『文化放送新春スポーツスペシャル 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継』
1月2日(金)・3日(土) 7:30~14:30 *全国33局ネット(放送時間は異なる場合があります)
▼1月2日(金) 往路
ゲスト解説:山本歩夢(國學院大學OB、旭化成陸上部)
ゲスト解説:吉田響(創価大学OB、プロランナー、サンベルクス陸上部)
移動解説:柏原竜二(東洋大学OB、「2代目・山の神」、『箱根駅伝への道』ナビゲーター)
総合実況: 斉藤一美アナウンサー
▼1月3日(土) 復路
ゲスト解説:田中悠登(青山学院大学前キャプテン、FBC福井放送アナウンサー)
ゲスト解説:篠原倖太朗(駒澤大学前キャプテン、富士通陸上競技部)
移動解説:柏原竜二(東洋大学、二代目山の神、『箱根駅伝への道』ナビゲーター)
総合実況: 寺島啓太アナウンサー
-
関連記事
この記事の番組情報
文化放送新春スポーツスペシャル 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継
2026年1月2日(金)・3日(土) 7時30分~14時30分
3連覇を狙う青山学院大学、全日本の勢いそのままに“二冠”へ挑む駒澤大学、歴代最強クラスで初優勝に挑む國學院大學、30年ぶりの王座奪還を期す中央大学、そして在感…