第99回箱根駅伝の優勝争いは駒澤大学を軸に展開~ 文化放送 箱根駅伝実況中継

第99回箱根駅伝の優勝争いは駒澤大学を軸に展開~ 文化放送 箱根駅伝実況中継

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今シーズンの大学駅伝は出雲、全日本とも駒澤大学が大会新記録で優勝し2冠達成。
箱根駅伝で大東文化、順天堂、早稲田、青山学院に続いて史上5大学目の3冠を目指します。

「学生三大駅伝」を全て実況中継している文化放送では第99回箱根駅伝を新春1月2日往路、3日復路とも朝7時30分から放送。

12月10日に第99回箱根駅伝のチームエントリーがあり、出場21チームの登録選手16人が発表されました。

箱根駅伝をくまなく取材するスポーツライター和田悟志さんにチームエントリー時点の見どころを訊きました。

 

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文化放送 箱根駅伝実況中継

 

第99回箱根駅伝の優勝争いは駒澤大学が軸

 

 2023年1月2日、3日に開催される第99回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日にあり、出場21チームの登録選手16人が発表された。

 近年、厚底レーシングシューズの登場やトレーニングの進化もあって大学長距離界の“高速化”が進む。
以前は、10000m28分台という記録は大学トップ選手の証と言われ、“28分台ランナー=チームのエース”だった。そんな時代も、今は昔。今回は、28分台および27分台の記録を持つランナーが、登録336人中なんと147人も数える。
もちろん28分台の記録を持っていてもエントリーされなかった選手もいるが、かつてトップ選手の証だった28分台は、箱根駅伝のメンバーに入るための1つの目安のようにも思える。

 

 各大学の主務発表による、10000mのエントリー選手上位10人の平均タイムをランキングにすると以下の通り。

1位  駒澤大 28分24秒91
2位  青山学院大 28分25秒11
3位  中央大 28分27秒66
4位  創価大 28分28秒52(留学生は1人のみ)
5位  順天堂大 28分37秒95
6位 明治大 28分39秒06
7位  東海大 28分42秒72
8位  國學院大 28分43秒70
9位  大東文化大 28分45秒04
10位 東京国際大 28分47秒85(留学生は1人のみ)
11位 東洋大 28分49秒93
12位 日体大 28分51秒58
13位 法政大 28分52秒19
14位 山梨学院大 28分55秒47
15位 城西大 28分56秒59
16位 早大 29分00秒23(8人のみ)
17位 立教大 29分00秒75
18位 帝京大 29分09秒91
19位 専修大 29分12秒04
20位 関東学生連合 29分15秒11
21位 国士舘大 29分15秒85

 

 出雲駅伝、全日本大学駅伝と優勝し、大学駅伝三冠に王手をかけている駒澤大が、平均タイムもトップに立つ。
今夏の世界選手権に10000mで出場した大エース・田澤廉(4年)、ハーフマラソンの日本人学生最高記録(1時間0分40秒)をもつ主将の山野力(4年)、出雲、全日本ともに区間新(出雲は区間賞、全日本は区間2位)のスーパールーキー・佐藤圭汰ら、強力な面々が登録された。
また、全日本を回避した鈴木芽吹(3年)も無事にエントリーされた。
「昨年度は層が薄かったが、今年はある程度厚いチームになった」と大八木弘明監督。前回1区2位の唐澤拓海(3年)、7区10位の白鳥哲汰(3年)がメンバー外だったものの、今季の実績からすれば、順当な顔ぶれがそろったと言っていい。

 

 

 

 ディフェンディングチャンピオンの青山学院大は、10000m平均タイムは2位。とはいえ、駒大にはわずか0秒2差と大差はない。
エースの近藤幸太郎のほか、前回区間賞の岸本大紀、中村唯翔、中倉啓敦など4年生が9人もエントリーされた。今季の駅伝は、出雲が6人中4人、全日本が8人中6人が4年生と、チームの主軸を最上級生が担ってきた。来季以降も見据えれば、同等の力であれば下級生から選ぶところだろう。だが、それほど4年生の戦力が充実している証であり、連覇への執念を見て取れる。
主将の宮坂大器(4年)や前回1区5位の志貴勇斗(3年)がメンバー外だったものの、層が厚いチームゆえ、順当なエントリーになったと言っていい。前回5区3位と好走した若林宏樹(2年)は、出雲、全日本とメンバー外だったが、箱根にはエントリーされた。

 

 

 

 出雲、全日本ともに2位だった國學院大も充実している。10000mの平均タイムは8番目だが、主力を中心にハーフマラソンで実績ある選手が多くエントリーされており、箱根の距離に不安はない。
中西大翔(4年)、伊地知賢造(3年)、平林清澄(2年)、山本歩夢(2年)の四本柱は当然メンバー入りした。今季主力級に成長した藤本竜(4年)や箱根6区で実績のある島﨑慎愛(4年)もエントリーされた。
さらに、全日本5区区間賞の青木瑠郁をはじめ、上原琉翔と嘉数純平の沖縄・北山高出身コンビ、11月の上尾シティハーフで1時間2分台をマークした高山豪起と即戦力が期待されるルーキーも名前を連ねている。下級生に好選手が多く、来年度以降が楽しみなチームだが、今回も頂点を狙える力がある。

 

 

 

 前々回、最終盤まで首位を走った創価大は、再び旋風を巻き起こしそうな予感がある。「過去最高のチーム」と榎木和貴監督も自信を覗かせる。留学生を含めて、10000mで28分台および27分台の記録を持つ選手が13人もおり、平均タイムは4位に付ける。
前回2区2位のフィリップ・ムルワや、全日本2区で区間新記録を打ち立てた葛西潤、さらに、箱根駅伝では絶対に外さない嶋津雄大ら、4年生が7人エントリーされた。
どちらかといえば、距離が長くなるほど力を発揮する印象があるチーム。今回の箱根駅伝でも、2年前と同じように、台風の目となりそうな予感がある。

 

 

 

 順天堂大は、オリンピアンの三浦龍司だけでなく、4年生の戦力が充実している。前回3区3位の伊豫田達弥は、今季関東インカレの10000mチャンピオン。前回5区5位の四釜峻佑も健在。主将の西澤侑真、平駿介、野村優作ら経験豊富な面々も名前を連ねる。3年の石井一希を含めると7人までは計算が立つ。新戦力の台頭があれば、優勝争いに加わってきそうだ。

 

 

 

 前回10年ぶりにシード権を獲得した中央大も充実の顔ぶれだ。
前回は、吉居大和(3年)が1区で区間新記録を打ち立てて独走したが、2区で11位に順位を落とした。今回、全日本を回避した中野翔太(3年)が万全であれば、序盤から好位置をキープできるだろう。

 

 

 

優勝争いは駒澤大が軸になるのは間違いない。

だが、青山学院大、國學院大、創価大も選手層が厚い上に、駅伝で大崩れしない安定感を備えたエース級の選手を複数名擁しており、十分に勝機はある。

順天堂大と中央大も上位でレースを進める力がある。終盤まで粘れればチャンスが見えてくる。

いずれにせよ、1つのミスが命取りになるだけに、取りこぼしなくレースを進めることが、優勝への条件となりそうだ。ハイレベルな優勝争いを期待したい。

 

TEXT&PHOTO

和田悟志(Wada satoshi)

1980年、福島県生まれ。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスになり、陸上競技やランニングを中心にスポーツライターとして活動。カメラマンとしての顔もあり。最近の自慢は村上宗隆の56号ホームランをバッチリ撮影したこと。野球はスワローズファン。

 

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