スクープから大規模調査まで! お正月記事各紙で『競演』していた話題とは?
フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝の生ワイド「武田砂鉄ラジオマガジン」(文化放送)。1月8日(木)8時台のコーナー「ラジマガコラム」では、木曜前半レギュラーの時事芸人・プチ鹿島が、1月1日元日の新聞各紙には何が載っていたのか、詳しくレポートした。
プチ鹿島「今日はですね、お正月記事各紙『競演』していた話題とは?。
というのも僕、新聞14~5紙取ってるんですけども、元日の一面何が来るかっていうのが毎年の楽しみなんですよ。
新聞社によっては貯めておいたスクープを出してくる時があります。
例えば1月1日の新聞、僕メモしてるんですけど目を引いたのが毎日新聞でしたね。これスゴいですよ、『ロッキード5億円配布先入手』。
これ、どんな内容かと思ったら、当時の田中角栄総理がお金を配ったのは、1974年参院選に26人いたと。田中角栄元首相の元秘書官が作成したメモみたいなの、事件発覚から50年。これスクープですよ!
まあでもこれ、もうひとつのショックっていうのは、政治と金って昔話になってないなっていう。だから『意味があるスクープ』だと思うんですよね。
まあこういうのは読み応えがあったなぁと」
武田砂鉄「うんうん」
鹿島「僕が別の意味で注目したのは1月1日産経新聞の一面トップがですね、こういう見出しの記事を出してきたんですよ。『外国人、地域に影響70%』。これ、どんな企画タイトルかって言ったら『日本を守れるか?』っていう企画なんですよね。どういう内容かというと、産経新聞が全1741市区町村長にアンケートしたんですが、『外国人が地域に影響を与えた』と答えた70%のうち76%が良い影響悪い影響の両方あると。良い影響で多かった答えが『人手不足の解消』とか「観光など経済の活性化」でした。
僕が注目したのは『悪い影響としては何を挙げてるのかな?』と。
最も多かったのが『文化習慣上の摩擦』、次いで『日本語が話せない外国人への子供の対応などに代表される教育現場での難しさ』など。
ただこれアンケートの問い方と記事の構成に、ちょっと疑問を感じたんですよね」
武田「どんな風に?」
鹿島「だって教育現場で日本語をどれだけ学んでもらうかとか、マナーとか監修の問題っていうのは、むしろこれから外国人と共生していく上での、まああえて言えば『タスク課題』ですよね。
『悪い影響ってわざわざ事立てていうことかな?』と思ったんですよね。しかもこれを元日に報じていると。
僕その後、前もご紹介しましたけど、我が地元である長野市の信濃毎日新聞も取っているので、地元紙の社説を読んだら、元日にこのテーマだったんですよ。
『共同体と外国人』。よく『郷に入っては郷に従え』という言葉がありますよね。
社説の書き出しは、『昨年来外国人政策をめぐる話題でよく耳にするようになった“郷に従え”ですが、よその土地に入るならその文化や習慣を尊重した方がいい、そういう心得なんだと。
『ただ、それを受け入れる側が声を大きくして語ればどうなるのか?
よそ者は出て行けとばかりの重苦しい空気が広がりかねないのではないか?』という書き出しです。
じゃあこれ信濃毎日新聞は何を調べたかって言ったら、『県内で外国人の旅行者・移住者を迎えている地域を訪ねた』と言うんですよね。
野沢温泉村というスキーとかで有名なところがあるんですけども、そこは外国人委員会というのを作って取り組みをしていると。例えば宿や飲食店の外国人経営者らを通じて、一緒にお風呂の入り方とかゴミの分別とか雪の片付け方といった約束ごとへの理解を求めて交流を重ねてきたっていうんですよね。そして、こういう言葉を紹介してます。
『コミュニケーションがないところに不安は生じる』と。
あと『共存できなければ廃れるだけ。郷に従いではなく、いかに気持ちよく協力し合えるか』っていう、そういう働きかけを紹介してるんですよね」
武田「なるほど」
鹿島「あと、他の地域に住んでいるアメリカ出身でバブル全盛の頃に来日した人の言葉も紹介していて、その方が何て言ってるかというと『来日当時からつまりバブル当時から差別的な人はいた。では何が変わったのか?
『日本人を優先せよ』『ルールを守れないなら出て行け』と、以前ならはばかられた言葉を 政治家らが口にしてSNSが悪意を増幅拡散するようになった。
これもここ30年近く以上住んでいた方の実感としての、煽られやすい時代です』っていう言葉を載せているんですよね。
まあだからこそこの方は、互いの顔が見えるリアルな交流の場を作ろうと、さっき『野沢温泉村の外国人委員会』って言ったでしょ?
これも実は『外国人という名前を取って、みんなで住みやすい街づくりにしよう』っていう考えで、住んでいるということなんですよね。
なかなか普段はわからない地方の実態が知れて『なるほどな』って思う記事だったんですけどね」
武田「この産経新聞のね、1月1日の『外国人、地域に影響70%』というこの影響っていう言葉もね、何とも言えない言葉のチョイスだなと思いますけれどもね」
この後も、プチ鹿島さん独自の視点での元日一面記事のレポートは続きます。気になる方はradikoのタイムフリーでご確認ください。
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