大漁なのに流通しないこともある。『国産の魚はどこへ消えたか?』著者が語る漁業の現状

大漁なのに流通しないこともある。『国産の魚はどこへ消えたか?』著者が語る漁業の現状

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大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、1月15日の放送に時事通信社・水産部長の川本大吾が出演。先月発売となった著書『国産の魚はどこへ消えたか?』にちなみ、国産の魚がどういった状況にあるか解説した。

大竹まこと「時事通信に水産部というのがあるんですか?」

川本大吾「(通信社では)珍しく水産専門の部署がありまして。たとえば豊洲市場の魚の情報、主要な漁港の水揚げ情報なんかを早朝からサービスしています」

大竹「情報はどこから仕入れてどこに送って喜ばれるんですか?」

川本「この間、豊洲の初競りで『すしざんまい』で5億円のマグロを買い取りましたね。そういった競りをする卸(おろし)会社がありまして。卸会社は当日、どこでどんな魚がとれるのか、多いのか少ないのか。次の日の取引に影響するので注目します。漁港でもそれぞれ。北海道から九州まで自分たちの港でたくさん魚がとれれば、東京、名古屋、大阪などへ出荷する。そういう情報を発信しないと伝わりませんので」

大竹「北海道で魚がたくさんとれたぞ、みたいな情報を知らせると」

青木理「大手の日本のメディアで水産部があるなんて時事通信ぐらいじゃないですか。もともと僕は共同通信で。そこと時事通信はライバルともいえるし、大元は同じ会社だったんです。戦前、戦中は同盟通信といって。戦後すぐから水産部はあったんですか?」

川本「割と早めに。1950年少し過ぎぐらいから。魚がいろいろな場所でとれだしたので、そういう情報を時事通信水産部で、築地から配信していくようになりました」

大竹「御本(『国産の魚はどこへ消えたか?』)の帯には“最近、日本の魚、食べていますか?”と疑問符のついた文章が載っています。どういうことですか?」

川本「我々、国産の魚を意識して食べることが難しいんですよ。回転寿司や、ほかの外食など。スーパーの魚なんかはパックに原産地が書いてありますけど。どこ産かわからずに食べている。本に書いていて、サバの味噌煮、アジのひらきなんかも、気づいたらかなり輸入業のものになっています」

青木「川本さんの本をおもしろく読みました。驚いたのが、1960年代ぐらいに日本で売られているのはほぼ100%国産だったのに、いまは50%ぐらいになってしまったということ」

川本「最新だと52%で、半分ぐらいは輸入業でまかなっている。日本で魚がとれなくなったので足りない分を外国産で、ということでもないんですよ」

大竹「どういうこと?」

川本「国産の魚はとれていても、消えてしまっているんですね。野菜や果物は人が食べるためにつくるじゃないですか。魚も原則的には人が食べるためにとってきます。ただ輸入業があったり、人気の魚が偏ったりしているので、あまり人気のない魚は、とれても食用に向かなくなってしまうんです。食べたらおいしいのに、人が食べる流通に乗らず、漁業のエサになるようなことが多い」

青木「農業なんかでも少し曲がったキュウリや、傷がある、大きすぎる、小さすぎるものなど。味には影響しないのに流通に乗らない、みたいな場合がある。魚でもそういうことがあるわけですか?」

川本「ものすごくあります。表紙(の写真)にもあるように、小魚が多くとれると『食べられるものはできるだけ流通させよう』ではない。農産物と流通がかなり違って複雑です」

川本は流通の複雑さについて説明し、現状の改善方法も語った。内容はradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~午後3時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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