中島岳志「中道改革連合の可能性」
2月に行われた衆議院選挙では自民党が圧勝する一方、中道改革連合は大惨敗となった。
3月17日の「武田砂鉄ラジオマガジン(文化放送)」では、東京科学大学教授の中島岳志が中道改革連合の可能性について解説した。
中島「衆議院選挙では歴史的な惨敗となりました。しかも参議院では立憲民主党と公明党のまま続いていて、来年、統一地方選挙がありますけれど、地方はまだ立憲民主党、公明党のまま選挙をやるといわれています。いったいこの中道改革連合ってどうなるのか?
もうなくてもいいんじゃないかとおっしゃる方もいると思います。
しかし、そういうわけにはいかないと思うんです。なんで負けたかということの総括をちゃんと今やっておかないと、この政党に未来はないと思うんです。負けた最大の理由は野党が選挙協力をやれなかったということだと思います。衆議院選は小選挙区・比例代表の並立制です。小選挙区だけではないというのがポイントなんです。小選挙区というのは政治学的にいうと“デュベルジェの法則”という二大政党制に導いていく機能があるんです。1人しか当選しないから1つの選挙区で1対1という構造が生まれやすいんです。ところが衆議院選はこれと比例代表を並立しています。比例代表は真逆の制度で多党制を導く制度と考えられています。オランダは比例代表だけで選挙をやっているので無数の政党による連立政権になっているんです。日本の衆院選は二大政党にしたいのか多党制にしたいのかよくわからない。遠心力と求心力を両方かけているような選挙制度なんです。
その結果、この選挙制度ではどうなっていくのかというと2ブロック制というんですけど、与党グループと野党グループのような2つのブロックができる。中核政党があって、それプラス小政党の連立という形態が生まれていくんですね。1996年にこの制度を導入してから、ずっと連立政権です。ということは選挙で協力しないといけない。
比例代表ですから色んな政党が当選する。その上で小選挙区を戦わなくてはいけないから小選挙区では選挙協力をやらないといけない。与党は自民党と公明党がずっとうまくやってきたわけです。しかし野党の場合はこれをやれなくてバラバラで結果的に与党を利するっていうのがずっと続いてきている。今回の選挙も実はそうだったんです。
こういう考え方があるから1つにならないといけないということで立憲民主党と公明党が結びついて1つの政党になったんですが、国民民主党とか共産党とかれいわ新選組などがそれぞれ候補者を立てたりしてるんで遠心力が働いちゃっているんです。
これをちゃんと整理しないといけないですよね。野党側でとにかく大きな塊を作りながら大きなビジョンを共有する。個別の政策はバラバラでもいいんですけど、そういう体制を作らないと絶対に勝てません。
番組では、この他にも中島岳志が中道改革連合の可能性について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお楽しみ下さい。
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