中道改革連合は政策以前に「知られていない」ことが問題
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、5月28日の放送にノンフィクション作家の常井健一が出演。今年1月に結党した中道改革連合がいまどうなっているか、どういった印象を受けているのか、解説を展開した。
長野智子「ニュースを毎日、お伝えしていると、立憲民主党と中道改革連合、もう別の党みたい、と思うこともあります。いまはどうなっているんですか?」
常井健一「そもそも論から話すと、立憲と公明の衆議院議員が合流してできた新党が中道です。参議院と地方では立憲と公明がそのまま残っている。中道の議員が存在しません。意外と知らない人が多いんです。しかも地方だと自公体制が残っていて、知事選レベルでは立憲と公明が対決する構図も続いています。マスコミの世論調査でも、いまだに政党支持率は3党、別に聞いていて。それぞれに代表がいます」
長野「はい」
常井「所属議員は中道が49人、立憲が41人、公明が21人です。先週、党首討論が行われて。3人の党首が出ました。国民民主党の玉木雄一郎さんがトップバッターでしたね。どういう意味かというと、3党がバラバラですから、野党第1党の座は国民民主なんです」
長野「そういうことですね。衆参でいちばん、国民民主の議席が多くなる」
常井「党本部の機能も合流前の状態で残していて。立憲と公明には党職員が100人ぐらいいます。中道の党本部は立憲のビルの中に間借りしている状態です。それぞれの党が9人ずつスタッフを出して事務局を回している状態なんですね」
長野「そうなんだ」
常井「政策は3党合同部会というかたちで。でも意思決定はそれぞれです。中道が衆議院で賛成した法案なのに、参議院で立憲と公明の賛否が分かれる、ということが起きている。自公連立政権から議論されてきたような法案だと公明党は政策立案から深く関わった責任があるわけです。その延長線上で中道と参議院の公明は賛成に傾きます。その典型が、きのう可決した国家情報会議設置法のような安全保障分野です」
長野「そうですね」
常井「安保法制以来の積み上げがありますから、立憲と公明が参議院で対決するケースは今後も見られると思います」
長野「この感じは有権者にとっても、非常にわかりにくい」
常井「私は先日、大学で講義する機会があって。100人の学生によるリアクションペーパーを見て気づいたんです。野党のあり方について意見を書いてもらったら、中道と立憲と公明の見分けがつかない答案が続出したんです。そもそも野党について知る機会がない、何をしているかわからない、ということも書いてありました。3党の迷走は、山の分校で起きているような話で。ふもとに住んでいる若者の日常とつながっていないんですね」
長野「はい」
常井「中道の惨敗については政策云々以前に、『知らなかった』というのが実態なのでは、と思っています」
長野「うん」
常井「あるベテランの立憲関係者と話していたら、こんなことを言っていたんですね。『食中毒を2回も出した食堂をひいきにする客なんていないよ』と。野田レストランは2012年の惨敗で一度、潰れかけた。今回、立憲と公明という食い合わせの悪い料理を出して二度目を出して、100人以上の従業員がリストラの憂き目に遭ったのと同じだ、と。それなのに野田シェフはのほほんとお店で働いている、ということです」
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