就活ルール形骸化 解禁前に内定率67% “豊かな社会”に必要な経済成長
6月2日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、「就活ルールの形骸化と学生優位の売り手市場」について意見を交わした。

寛容で豊かな社会というのは、経済成長が安定化していかないとダメ
2027年春に卒業を予定する大学生らの就職活動は1日、政府のルールで定められている採用面接や筆記試験の解禁日を迎えた。実際は多くの企業で選考が前倒しで進められており、ルールは形骸化。大手人材サービスのインディードリクルートパートナーズ(東京)の調査では、大学生らの就職内定率は5月1日時点で67%となっている。
大学3年生を対象にインターンシップ(就業体験)を行い選考につなげる企業が増えており、前倒しが定着する要因になっている。経済情勢に不透明感が出ているものの、人手不足を背景とした学生優位の「売り手市場」が依然続いているもようだ。
「選考前倒し、ルール形骸化。田中さん、これはどうご覧になりますか?」(寺島アナ)
「選考ルールの形骸化で、解禁日以前に事実上の内定を出す。今はインターンシップがその場面になっているわけですが、この辺は昔からですよね。私が若い時から政府や経済団体が定めても抜け穴がいっぱいあって、事実上は解禁日前までに内定を取っている人はいましたから。他方で大学生の就職内定率が高い、と。中東危機やウクライナ戦争、新型コロナなどがあったなかで、かなり善戦しているのは良いことだと思います」(田中氏)
「はい」(寺島アナ)
「人によっては“人口減少のせいだ”と言う人もいますが、私の記憶ではデフレ停滞だった2012年以前は“人口減少で将来的な活力が企業にないので就職難である”と、人口減少をいいように使っている変な識者やメディアがありました。それは敵を作らない理屈としてはいいんでしょうけど、結局は財務省とか日本銀行がちゃんとした政策をやらないと。それを放置している政治家の責任が大きかったわけです」(田中氏)
「ええ」(寺島アナ)
「そのしわ寄せを若い人たちがもろに就職戦線で受けていた状況が、ここ十数年はかなり改善してきた。だけど問題はあるわけです。若い人たちが自分たちの可能性を十分に伸ばせるような企業環境・経済環境・社会環境なのか?」(田中氏)
「はい」(寺島アナ)
「さらに言えば、別に企業で働くことだけが全てではないですよ。僕なんかはその派なんです。なぜリフレ派と言われるようになったのか。それは怠けることができる社会にしたい、と」(田中氏)
「ほおー。え?」(寺島アナ)
「私、働くのがちょっと嫌だったんですよね。20代後半はぶらぶらしていたわけですよ。バブル全盛のときに、いつも平日は職務質問ばっかり受けて。私みたいなイレギュラーな人間が安心して若い時代をのんびり過ごせるような。そんなこと言うと、今は風当たりが厳しいじゃないですか。でもそういった寛容で豊かな社会というのは、経済成長が安定化していかないとダメなんです。それにはまだ日本経済は1歩も2歩も遠いなと思います」(田中氏)
「そうですよね」(寺島アナ)
「こういった就職に関連して、若い人たちがさらに羽ばたくことを本当に願っています」(田中氏)
〈出典〉
来春卒学生の採用面接解禁 内定率既に67%…形骸化、インターン前倒しの要因に | 産経新聞(https://www.sankei.com/article/20260601-GKO6OXKZUVIR5NJA7BZNDSQW34/)
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