ワールドカップ開幕目前も、イラン代表の試合、エボラ出血熱の発生など心配は絶えず
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、6月4日の放送に元・日刊スポーツ編集局長でジャーナリストの久保勇人が出演。サッカーの「FIFAワールドカップ2026」(カナダ、アメリカ、メキシコ共同開催)の開幕(6月11日)を前に、同大会の心配な点について解説した。
長野智子「前回(5月21日の久保の出演時)、イラン代表のビザの問題についても話しました。現在はどうなんですか?」
久保勇人「イラン代表、試合はできそうな感じです。ただし前回の放送以降もいろいろな動きがあって。たとえばイラン代表は大会期間中、アメリカのアリゾナ州にキャンプ地を据えて、そこから試合会場へ行こうとしていた。ところがメキシコのティファナに突然、変更されました。イラン代表って1次リーグの3試合ともアメリカ国内で試合するんです」
長野「そうですよね」
久保「試合当日にキャンプ地のメキシコから通う、という。大変な状況になりました。メキシコの大統領が説明したんです、『アメリカがイラン代表の国内の滞在を認めなかった』『FIFAを通じてメキシコ側に変更してくれないかと打診され、受け入れた』と」
長野「ビザは出るんですか?」
久保「今週中にメキシコ、アメリカのビザ、ともに発給される見通しです。ただイラン側の全員に発給されるかどうかは、なお流動的といわれます。アメリカのルビオ国務長官が今週、公聴会で証言していて。『イラン代表チームの入国は問題ない。ただイラン革命防衛隊とつながりのある人物がチームに紛れ込むのは許さない。メンバーを注意深く監視する』と。アメリカはイランの精鋭部隊である防衛隊をテロ組織に指定しているんですね」
長野「アメリカ側が滞在を望まない。日帰りで通う、ということですか?」
久保「そういう状況になってしまいました。これに対してイランの駐メキシコ大使が、我々はほかのチームと同じ条件で参加できなくなりました、と。現実として政府間対立の影響も受けている、と。アメリカは代表チームを等しく受け入れる、という、主催国としての責任を果たしていない、と批判している。確かにこのような状況になったプレーにも影響が出るかもしれない。公平とは言えませんよね」
長野「時差もあるでしょうからね」
久保「ワールドカップ全体でいうと、アフリカのエボラ出血熱の感染拡大。これも大きな問題になってきて。コンゴ民主共和国で発生したエボラ出血熱の感染が拡大していて。WHOが公衆衛生上の緊急事態、と宣言しました。いま死者が200人以上、感染疑い例が隣国のウガンダも含めて1000人を超えるような状況です。ブラジルに戻った人、イタリアに戻った人に似たような症状が出始めた」
長野「なるほど」
久保「アメリカは、コンゴ民主共和国を中心としたアフリカ中部地域に滞在した人たちは3週間、隔離措置をとってもらう。でないと渡航制限をかけます、と決めた。ワールドカップにもコンゴ民主共和国の代表が出場することになっている。こちらにもアメリカが、入国前21日間の隔離措置をとりなさい、と指示を出しました。コンゴ代表はベルギーで合宿しているけど、行動制限のあるバブルと呼ばれるエリアで練習している、ということです」
長野「ええ」
久保「コンゴ代表って大会前、9日にスペインへ渡ってチリ代表と親善試合をしようとしていた。ところがスペインの会場の自治体が、いまは今後の代表を受け入れられません、ということで親善試合も中止になっています」
放送ではワールドカップの治安の問題、運営の問題についても久保が解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜午後3時~5時、文化放送(FM91.6MH
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