足がつるのは病気の前兆? 原因や危険性、予防策を医師が解説

足がつるのは病気の前兆? 原因や危険性、予防策を医師が解説

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「こむら返り」は痛いだけではなく、心筋梗塞や脳梗塞など、命にかかわる危険な病気の前兆である場合もあります。本記事では吉田たかよし医師が、足がつる原因や治す方法、予防策などを解説します。

なぜ、脚がつるのか?吉田たかよし医師が解説する。

そもそも脚がつるとは、ふくらはぎにある腓腹筋がけいれんするためだ。「腓腹筋けいれん」と呼ぶ。けいれんとは筋肉が自分の意思とは関係なく勝手に収縮する現象で、自分の意思で収縮するなら適度な力になるが、けいれんは筋肉の最大限の力で収縮するからものすごく痛い。
では、どうして寝ている時に、脚がつるのか?
筋肉は伸びた状態だとつりにくく、縮んだ状態だとつりやすい性質がある。だから運動前にストレッチで筋肉を伸ばすのだが、寝ている時の脚の状態を思い出してほしい。皆さん、足首が伸びた状態で寝ているはずだ。その状態は逆に腓腹筋が縮んだ状態になっている。そこに水分やミネラル不足という異常が生じると、寝ている時に脚がつる。ちなみに筋肉が収縮したり緩んだりするのは、全て「電気」でコントロールされているので、ミネラル類が不可欠。具体的にはナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムが必要。全て、体内ではプラスのイオン。プラスのイオンが筋肉の細胞に入るとプラスになるし、筋肉から出て行くとマイナスになる。ミネラルが不足すると電気のコントロールが出来なくなり脚がつるという仕組みだ。

吉田たかよし医師が指摘「水分の不足にも要注意」

水分不足だと、逆にミネラルが濃くなりすぎて電気のコントロールがうまく出来なくなるのだ。中高年になると寝ているときに脚がつるケースが増えてくるが、これは脳の老化で喉が渇きを感じにくくなるから。特に寒くなってくると、体の脱水が進んでも喉が渇いた感覚を感じにくい。年齢による腎臓の老化もある。寝ている時に尿を濃縮できなくなり膀胱に水分が移動してしまうのだが、寒くなるとますます尿意を感じやすくなる。そうならないように無意識のうちに水を飲む量が減ってしまっているのだ。さらに、これからの季節は空気の乾燥で寝ている間に吐く息から水分がどんどん抜けていく。そしていつか限界を超えてしまうとどこかの段階で脚がつる。したがって脚がつりそうになったら迷わず水を飲むこと!
体内で水分が不足して血液がドロドロになっているので、放っておくと心筋梗塞や脳梗塞になる危険性も高まる。
水分不足以外で脚がつることがあるかもしれないが、逆に水を飲むことで悪くなることはない。とりあえず水を飲もう!

最後に、吉田たかよし医師が教える、脚がつった時の対処法

脚がつったらすぐ立ち上がると治るという裏技が流行っている。確かにつった筋肉は伸ばせば治るので、立ち上がる時に体重がかかってアキレス腱がふくらはぎの筋肉を無理やり伸ばそうとするから治る可能性が高い。しかし、その対処法について吉田たかよし医師はおすすめできないという。なぜならば、立とうとした時に転倒して、頭を打って大けがした例があるからだ。
ではどうすれば良いのか?
脚がつった時は、慌てて起き上がらずベッドで横になっている状態でアキレス腱を伸ばすのが安全だ。足のつま先を手で握ってストレッチの要領でアキレス腱を伸ばすのが良い。しかし強くつっている場合は手がつま先に届かない。そういう時は壁やベッドのヘリなどに足の裏を力いっぱい押し付けてアキレス腱を伸ばす。これなら誰でも100%出来る。
そして対処の前に、まず予防だ。寝る前にコップ1杯の水を飲もう。心筋梗塞や脳梗塞の予防にもなる。ただし晩酌(アルコール)はやめた方がいい。アルコールの解毒のために水分が使われ、体内で脱水が進むからだ。
そしてこれからの季節は、血行が悪くなり、よりつりやすくなる。寝る時はレッグウォーマーなどを装着をしてふくらはぎが冷えないようにすることも肝要だ。
脚がつる心配が無く安眠するために、吉田たかよし医師のアドバイスを毎日思い出して欲しい。

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