桜木紫乃「こういうメンタリティーで仕事をしたのは初めて」車いすユーザーのためにウェディングドレスをつくる…実話をもとにした絵本『サチコさんのドレス』とは

桜木紫乃「こういうメンタリティーで仕事をしたのは初めて」車いすユーザーのためにウェディングドレスをつくる…実話をもとにした絵本『サチコさんのドレス』とは

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2月9日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)にて、大竹メインディッシュに直木賞作家の桜木紫乃がゲスト出演し、自身の「文壇の壇蜜」という発言についてや、絵本『サチコさんのドレス』を書くに至った経緯や、それに伴う自身の変化について語った。

北海道の江別からリモートで出演となった桜木紫乃。JRは3日間止まっているという。桜木と言えば、直木賞の授賞式の挨拶で「文壇の壇蜜です」という挨拶をしたことも、この番組では見逃せない部分の一つだ。そのことについて、大竹にたずねられると、

「文壇の壇蜜ですというのは、私にとって黒歴史(笑)。本当に言わなきゃよかったなぁって(笑)。文章が壇蜜さんっぽいって意味だった。昭和を意識しているわけではないんですけど、林真理子さんが文章が壇蜜さんっぽいって言い出して、”文章が”というところを抜かして自己紹介したものだから、えらいことになっちゃった。一番省略しちゃいけないところだった」と答えた。

『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』で大竹とも縁が深い桜木が、今回何故絵本を書くことになったのか。

「あまりにも服装のセンスが無くて紹介されたスタイリストさんに石切山祥子さんという方がいて、彼女が自費で車いすユーザーのためのドレスを作っていた。そんなこと全然知らなくて、ある日、YouTubeにアップされているドキュメンタリー映像があるから見てみて?と言われて、見たら車いすユーザーの若い女の子が出ていて、石切山さんが質問をしている。おしゃれをして、人前に出ると自信がつくということを話してる。その映像の後に彼女たちが綺麗にメイクをして、ドレスを着て、教会でファッションショーをする。それを見て泣いちゃって。私にも20代半ばの娘がいるが、4人の女の子たちが全員自分の娘に見えた。普段、小説を書いているときは、人の気持ちの裏側を覗くような気持ちでいることが多いが、これだけはストレートに誰かに伝えたいと思った。いい年して、こんないい人になるのは嫌だなと思ってたけど、やってしまった」と経緯を説明。

桜木は、ハンディキャップを持った方がドレスを着ることは本当に大変そうだと語る。

「本当に大変そう。それでも一人暮らしをして、自立して自分のことは自分でできるという生活を望んでいる人が多い。そういう人に直接じゃなくて、着るものとかで支援することもできるんだと思った。作ってもらってありがとうという話はこの世にあふれているが、作った人が紹介されることはあまりない。」

「なんで、こんなに泣けるのかって、自分の子供にも、人のために一生懸命な石切山さんのような人に出会って欲しいなと思った」

大竹も、いい人になるのが抵抗があると語る。では、どうしていい人になりたくないのか。

「こういうメンタリティーで仕事をしたのは初めて。新しい自分に会って戸惑っている。人のためにとか全然なかった。色々な人に石切山さんを知ってほしかった。あと、この絵本で出た収益をドレスに回してほしかった。こういうことでしか応援できない。応援になっていればいいなと思うけど」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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