村上信五くんと経済クン「女子プロサッカーと経済」

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【WEリーグチェア・岡島喜久子さん】
1958年東京都中央区ご出身。中学２年生のとき、中学校の男子サッカー部に入部。その後、女子のクラブチーム「FCジンナン」に所属。国際試合で戦い、代表チームを結成したいという思いから、女子サッカー連盟の設立や事務局長も経験。1980年代には代表チームで活躍。早稲田大学卒業後は、外資系である、現在のJPモルガン・チェース銀行に就職。その後、結婚と海外への転勤を機に引退、アメリカで子育てをしながら仕事をするが、2018年に転機が訪れる。メキシコオリンピック銅メダル50周年記念パーティーで元日本代表の金田喜稔さんと知り合い、プロ女子サッカーリーグの構想を聞き、金田さんは岡島さんが務めていたアメリカの証券会社メリルリンチの名刺を見て、ぜひ岡島さんに女子サッカーリーグの設立を実現させてほしいとお願いする。金田さんの想いは熱く、すぐＪリーグ村井チェアマンとつながり、岡島さんは、なでしこリーグのプロ化でお手伝いをすることに。そして2020年、新型コロナウイルスの感染が拡大。オンライン会議がニューノーマルになったことで、アメリカに住んでいる岡島さんに白羽の矢が立ち、チェアとなり、2021年9月12日にWEリーグが開幕。
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【女子サッカーの発展をどう見ている？】
女子サッカー選手がプロとして、仕事としてサッカーができるようになったのはすごく大きい。子どもの憧れの存在になってほしいという気持ちが強い。子どもの夢トップ10に「WEリーガー」が入るのが夢。
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【サッカーが好きになった理由】
テレビのサッカー番組を観ていたが、足でボールを蹴る練習をしているうち、上達していくのがすごく楽しかった。また、サッカーは次のプレーを読んでパスを出していくスポーツ。囲碁や将棋のような面白さを感じた。
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【WEリーグとなでしこリーグの違いは？】
WEリーグはプロ、なでしこリーグはアマチュア、というのが大きな違い。WEリーグには参入基準があり、なでしこリーグで１位になったからといって、すぐに参入ができるわけではない。例えば、１チーム15人以上とのプロ契約が必要。最低年俸270万円以上払える経営能力がないといけない。また、女性を登用することにも積極的に働きかけている。
1.クラブの運営にあたる法人を構成する役職員の50％以上を女性とする（入会から3年以内に達成すること）
2.クラブの意思決定に関わる者のうち、少なくとも1人は女性とすること（取締役以上が望ましい）
3.コーチングスタッフ（監督またはコーチ）の中に女性指導者1人以上を含むこと
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【WEリーグの理念・３つのビジョン】
サッカー事業は「世界一の女子サッカー」を、社会事業は「世界一の女性コミュニティ」を目指し、その両輪で「世界一のリーグ価値」を生み出していくという構図。
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【現在参入しているのは11チーム】
奇数なので、毎節１チームは試合がない。その日は理念推進活動をすることにしている。例えば地域のゴミ拾い、ブラインドサッカーの体験など。
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【前半戦を振り返って&今後の課題】
２試合だけ4000人以上のお客さんが入ったが、全体的にはもっとWEリーグを多くの人に知ってもらって、多くの人に観にきてもらいたい。今観客の割合は20％が女性、80％が男性なので、もっと女性に観にきてもらいたい。特に、お子さんを連れたお母さんに観てもらいたい。
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【お金のことについて】
観戦チケットは、クラブによって違うが1000円～3500円くらい。スポンサー集めも大変だが、現在、女性を応援したいということに共感して頂き、リーグの冠には「Yogibo」がついている。
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【岡島さんが思い描くWEリーグの未来】
ジェンダー平等という言葉が10年後、20年後にはなくなっていてほしい。そして、サッカーだけでなく、女性スポーツの地位が日本でもっと高くなっていてほしい。
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岡島さんのようなサッカー愛、人への愛にあふれた方がトップに立っていらっしゃるというのはとても心強いなと思いました。同じ女性として尊敬します。サッカーだけでなく、様々な女性が活躍し、経済面でも安心して競技に集中できる環境が一刻も早く整ってほしいです！
坂口愛美