村上信五くんと経済クン「大王製紙元会長・井川意高さんに聞く！『溶ける』その後の物語とは？」

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【井川意高（いかわ・もとたか）さん】
1964年京都府生まれ。東京大学法学部卒業後、1987年に大王製紙に入社。2007年、大王製紙取締役社長に就任。会長を務めていた2010年から2011年にかけ、カジノでの使用目的で、子会社から総額106億8000万円の資金を借り入れた事実が発覚。2011年11月、会社法違反（特別背任）の容疑で東京地検特捜部に逮捕され、2013年6月、懲役4年の実刑判決が確定。2017年10月に刑期満了。その7ヵ月後となる2018年5月に経済クンに出演して頂いた。この夏、前作「溶ける」の続編となる著作「溶ける 再び　そして会社も失った」を発表。
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【カジノに行き始めたきっかけ】
20年ほど前、友人家族とオーストラリアのカジノに旅行で行ったのがきっかけ。持っていった100万円が、ビギナーズラックで３日間で2000万円になった。そこからハマりはじめ、友人の影響でマカオに行ったところ100万円が500万円になり、マカオが近いこともあって通うようになっていった。
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【刑期満了後の2018年6月、韓国のカジノへ…】
獄中で高級スポーツカーを何台か購入していた。それを売ったお金（3000万円）を持って2018年6月、韓国のカジノへ。カジノに行けば、やるのはもっぱらバカラ。確率が２分の１なのが面白い。掛け金は上限と下限がバランスにより決まっている。ギャンブルの魅力は“臨死体験”。持っていった金額が少しずつ上がって順調に勝っても嬉しいが、一番うれしいのは持って行ったお金がなくなりかけて「もう無理」となったところから元手まで取り戻した時。そういう時に一番アドレナリンが出る。韓国に行ったときは、最初の４日間で９億円になった。その９億円も預けて何回かに分けてカジノに使っていると、そのうちなくなってしまった。
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【2019年夏にバカラ熱がさめる！一体何が！？】
シンガポールで滞在期限マックスの１ヵ月間バカラをやり続けて負け続けた。１ヵ月やり続けるとさすがに燃え尽きた。これでギャンブルとしてのバカラは卒業した。その時は最終的に2000万円ぐらい負けた。わかっているけどやめられないのがギャンブルの怖さ。「今までやったことない人はやらないほうがいい！」と井川さん。
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【「溶ける 再び　そして会社も失った」という「溶ける」の続編はなぜ書いた？】
事件から10年近く経ち、お父さんが亡くなってから３年が経った。前作は井川さんの人生を書いたが、今作はたくさん迷惑をかけたお父様の人生を残したい、という思いで書き始めた。また、こちらの本の中には安倍元総理とのエピソードも。判決が出たときに安倍元総理から電話がかかってきて、励ましの言葉をもらったとのこと。大変気さくでユーモアのある素敵な方だった。
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【日本にカジノができると…？】
井川さんは行かないとのこと。井川さんのように高額をかけるような人は日本だとディーラーにバレてしまうから。また、井川さんは日本ではカジノの成功は難しいのではないかと考える。日本は規制が厳しいので、中国の富裕層が来るかどうか。マカオなどにお金を落としているのは中国の富裕層なので、そういう人が来ない限り利益は出ない。
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井川さんのお話、刺激的で聞き入ってしまいました…！本も一気に読みました。本には書けなかったもっとディープな話というのも聞いてみたいです…！ただ、これはあくまで井川さん個人の体験談！番組としてギャンブルを推奨しているわけではありません！でも！！やっぱり井川さんのお話面白かったなぁ…。本も、まさにリアル半沢直樹のようでした。会社内の争いや厳しいお父様との関係性など、とても読み応えがあったので皆様もぜひ！
坂口愛美