吉田沙保里さんがリオの銀メダル後、母からもらって救われた言葉とは?

吉田沙保里さんがリオの銀メダル後、母からもらって救われた言葉とは?

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8月26日の「おとなりさん」(文化放送)、「10時のおとなりさん」のゲストに吉田沙保里さんが登場した。女子レスリングで世界大会16連覇を果たし、“霊長類最強女子”ともいわれた吉田さんだが、スタジオでの雰囲気は違っていた。

山根良顕「こうやって会うと、そんなに『強い』女性には見えない。オシャレもしているし。試合のときとは別人のように感じるというか」

坂口愛美「やわらかい雰囲気で」

吉田沙保里「闘っているときとオン・オフの切替がしっかりしているので。あとリオのオリンピックが終わってからほとんどレスリングというか、練習をしていないので」

山根「やっぱり意識は変わります?」

吉田「そうですね、『勝たないといけない』と集中していたので。『目つきが変わった』とよく言われます」

現役を引退し、自らも「丸くなった」と認める吉田さん。前日のゲストだった関根勤さんの「アスリート仲間とゴルフをする番組を拝見しました。今度一緒にプレーしてください」という伝言には「私もしたいです!」と答えていた。

山根「関根さんもスポーツ詳しいし。ゴルフはお上手なんですか?」

吉田「いえ全然。体幹がしっかりしているだけで。力だけではダメですね。だからおもしろい。ベストは86なんですけど、いまは100を切るのに全力で」

山根「ゴルフもして。(レスリングを)引退してから、やることの幅は広がったでしょう?」

吉田「メチャクチャ広がりました。レスリングで勝つためだけに……という感じでいたけど、いろんなものが見えました。社会ってこういう感じだったんだと。夢を達成するために、そこ(レスリング)がいちばんきついと思っていたけど、もっと頑張っている人はたくさんいるな、と」

山根「そこまで頑張ってきたからこそ、解放されたときの楽しさの感じ方とか、そういうのも大きいんじゃないですか?」

吉田「そうですね! 『楽しい』が勝っています(笑)」

このほか、コロナ禍になったころから始めたというギターや、理想の恋愛相手についてなど、プライベートな話も展開した。

山根「どういう人が理想なんですか?」

吉田「男らしい人ですかね、引っ張ってくれるというか」

坂口「吉田さんより強いとか?」

吉田「あ、全然。でもガタイがいいほうがタイプですかね(笑)、男らしいし」

世界大会16連覇を果たした吉田さんだが、17連覇を目指したリオデジャネイロ五輪では銀メダルに終わった。

山根「そこまで勝ち続けるって大変なことよ。1個1個(の優勝)だけでもすごいことなのに。負けることで日本中にビックリされる人ってなかなかいませんよ」

吉田「それで新聞の一面になったんですけど。逆に負けた人の気持ちがよくわかったというか。勝ったら表彰台のいちばん高いところで『やった!』という気持ちで終わっていたんですけど、負けて『こうして闘う仲間がいたから、ここまで頑張れたんだ』、『負けた人はこういう気持ちだったんだ』と。リオの銀メダルのときはいろんなことを考えました」

山根「人間的にすごいな」

坂口「よくない結果が出たとき、うまくいかないときに切り替える方法は?」

吉田「昔からバーッと泣いて、スッキリして、という感じでした。だからリオのときも泣いていましたね(笑)」

山根「確かにメッチャ泣いていました」

吉田「そのあといろんな方に声をかけていただいて、立ち直ることもできたんですが。母としゃべっている中で、銀メダルを見せたとき『ちょうどよかったじゃない。うちには、この色なかったから』と。ずっと金メダルを見せてきたので、銀に『すごくキレイな色やな』と言ってもらえたときに救われたというか」

山根「ウィットに富んだやさしさで、響きますね。お母さん、さすがだな」

吉田「心に来ましたね」

「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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