村上信五くんと経済クン 3Dプリンター住宅が世界の住宅の常識を変える!?

村上信五くんと経済クン 3Dプリンター住宅が世界の住宅の常識を変える!?

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毎週土曜朝9時~放送している「村上信五くんと経済クン」。
8月27日(土)の講師は、24時間でできる3Dプリンター住宅を手掛け、今世界の住宅の常識をガラリと変えようとしているセレンディクス株式会社COO飯田国大(はんだ・くにひろ)さん。住宅の常識をガラリと変える3Dプリンター住宅の制作秘話を伺いました。

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【飯田国大さんが手掛ける3Dプリンター住宅】
飯田国大さんがCOOをつとめるセレンディクス株式会社が手掛けた3Dプリンター住宅は、今年の春完成。広さは10平米で、完成までの所要時間が合計23時間12分、300万円で販売予定とのこと。今回完成した家の用途はグランピング。名前は「Sphere(スフィア)」といい、部屋の内装は近未来。スマートロックやヒューマンセンサーといったIoT、また電力を自給自足できるシステム、ホームオーナーの要望に対応する個人ロボットなどといった最先端の技術も多数取り入れられている。水回りはない。
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【なぜ3Dプリンター住宅を作ろうと思ったのか?】
世界最先端の家を作りたいと思った。家の中に入った瞬間、直感的に強く「未来」を感じる家を作りたかった。また、日本の住宅ローンのシステムに疑問を感じている。現在、日本人の住宅ローンの平均完済年齢は73歳といわれている。また総務省の調査によると、持ち家率は61.2%。現在、日本人の約4割は家を一生持つことができない状況になっている。一回しかない人生をもっと自由に生きられるように、既存の「家づくり」をゼロから再発明することで解決したいと考えている。
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【3Dプリンター住宅は海外にもある?】
じゃうがうは10年以上前から3Dプリンター住宅の開発競争が始まっていて、日本は遅れている。しかし、世界初の3Dプリンターを作ったのは日本人の児玉秀男さん。海外では3Dプリンター住宅だけではなく3Dプリンターの街のプロジェクトまで進み始めている。
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【飯田さんが手掛けた3Dプリンター住宅「スフィア」ここがすごい!】
⓵3Dプリンター住宅にとって最適な住宅開発をしている
→形を「球体」にすることで、すべての施工をロボット化することを目指している。球体は四角の家と比較して自然災害や地震に強い。また、壁の厚みは30センチ以上、10平米で重さ22トンになるコンクリート構造により、強い耐震性を持たせている。

⓶家づくりに対する考え方が違う
→1)施工時間は24時間以内を実現
2)価格は車を買える価格で家を提供する、既存住宅価格の10分の1を目指している
3)単一素材・コンクリートで複合的な機能を持たせている
こういった従来の家づくりとは違ったアプローチで、将来的には車を買い替えるくらいの感覚で、住む場所や家族環境にあわせて家を買い替えられるようにしたいと考えている。

⓷データを共有すれば世界中で同じ家を建てられる
→データさえ共有すれば、同じスペックの家を世界中のどこでも作ることができる。既に多くの海外の企業から海外でスフィアを作りたい、という話が来ている。住宅価格の高騰は世界的に大きな社会問題になっている。住宅価格が10年で2倍になっているカナダをはじめ、先進国で進行しつつある住宅問題に対する課題解決につなげていきたいと考えている。
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【スフィアはどのように完成したのか?】
構想は3年ほど。同じ目的のもとに、異なる事業や専門をもった人・企業が集まった組織である“コンソーシアム”によって、課題を共有し、意見やアイデアを取り込んで進めたので驚異的なスピードで完成できた。プロジェクトには世界中の企業や個人130社が参加している。
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【今後の展望】
来年の春には本格的な一軒家を販売予定。500万円以下の価格となる予定。なぜ一般住宅に舵をきったかというと、3Dプリンター住宅をプレス向けに発表した後、60歳以上の方から多くの問い合わせがあった。手頃な価格で手に入る終の住処を購入したいというニーズが改めて浮き彫りになったため。最終的に、2025年には全ての人から住宅ローンをなくしたい。
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見た目がまるでドラえもんのひみつ道具「キャンピングカプセル」のようで、とても近未来的な3Dプリンター住宅「スフィア」。車を買うくらいの値段で家が買えるなんて夢のようです…!先進国には車を買う価格で家を提供し、世界の最貧国には現地でかかる原価で提供したいと考えているそうです。それによって世界の貧困をなくしたいとおっしゃっていた飯田さん。SDGsにもつながるでしょうし、今後、日本発で世界的に話題になりそうだなと期待しています!
坂口愛美

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「経済初心者」の村上信五が、ゲストの方に教えを請いながら 「お金」に強くなってゆく番組です。 「お金持ち」しか持っていない情報を イチ早く皆さんに提供できるよ…

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