駅伝好きタレント西村菜那子さん〜好きを仕事に(前編)〜加納由理 Track Town JPN

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ただ走るだけ、ただ飛ぶだけ、ただ投げるだけでない陸上競技の魅力を。日本唯一の陸上『雑談』専門チャンネル『Track Town JPN』

”駅伝に詳しすぎるアイドル”として2022年9月までNGT48のメンバーとして活躍されてきた西村菜那子さん。
Track Town JPNの出演メンバーである加納由理さんがインタビューしました。

※加納由理さんが先日公開されたnoteと同じ内容を改めて記事にしています。

 

 

 

自らハマったことを仕事にする。
これ、すごく難しい。
そして、それを誰かに伝えるタイミングも難しい。
今回、初めてタレントさんをインタビューさせていただきました。
インタビュー相手は9月までNGT48のメンバーとして活躍されてきた西村菜那子さんです。
私が西村さんを知ったきっかけはアイドルとしての西村さんではなく、駅伝番組で活躍している西村さんでした。
駅伝好きになったきっかけから、アイドルそしてこれからの活動への想いまで色々な話を聞かせていただきました。
なかなか長丁場なインタビューになっています。
じっくり堪能していただけると幸いです。
(インタビューは2022年7月19日に行ないました)

 


©︎ILLUMINUS/CANVAS

 

目次

  1. 西村菜那子さんプロフィール
  2. 駅伝ファンになったきっかけ
  3. 駅伝の面白さ
  4. 駅伝に詳しすぎるアイドルへ

西村菜那子さんプロフィール

1997年8月11日、O型、長野県生まれ。
特技はクラシックバレエ、箱根駅伝の歴代優勝校を全て言えること。
趣味は陸上観戦、サッカー観戦。
2015年、NGT48第1期生オーディションに合格。研究生を経て正規メンバーに昇格。2022年9月NGT48を卒業。
休日に大会や記録会に足を運び、情報収集するほどの駅伝ファン。
”駅伝に詳しすぎるアイドル”として駅伝関連番組など各メディアに出演。
昨年は「富士山女子駅伝」の生中継番組公式応援アイドルとして副音声を担当、昨年に続いて今年も「出雲駅伝」公式YouTube生配信にも出演。

https://twitter.com/nanako_nsmr

 

 

駅伝ファンになったきっかけ

加納:まず聞いてみたいのが、私自身が陸上選手だったってこともあるんですけど、陸上経験のない人が何をきっかけに駅伝ファンになったのかってところですかね。

西村さんの過去のインタビュー記事を調べた時に、「都道府県男子駅伝」をみて、駅伝ファンになりましたってのをみたのですが、その辺りの真相を教えてください!

西村:そうなんですよ。
お正月といえば「箱根駅伝」が有名ですけど、そのあとすぐに「都道府県男子駅伝」があるじゃないですか。その時に「箱根駅伝」では同じチームで走っている選手が別のチームで、ライバルチームだった選手が同じチームで走っているのをみて面白いなって思ったんですよね。

加納:それは、いつ頃ですか?

西村:中学2年の頃だったと思います。

加納:その頃に見た選手は?

西村:東洋大の柏原選手ですね。
柏原さんは大学3年生だったと思います。
私の世代は、東洋大のファンの方が多いんじゃないかと思うんですよね!

加納:柏原さんが1年時に「箱根駅伝」の5区の山で活躍していたのは見てました?

西村:私は2.3年生の時に活躍されたのを見ましたね。
こんな強い選手がいるんだってのを知って驚いた感じですね!

加納:じゃ、最初に陸上選手で注目したのが、柏原選手?

西村:そうなんです。
今、ご本人にも何回か話していますし、自分で記事にも書いてことあるんですけど、あまりご本人には響いてないみたいです笑

加納:それは、柏原さんが気を使って「冗談で言ってるんでしょ?」的な感じ?

西村:そうなんです。
でも、柏原さんは陸上、駅伝を見るきっかけを作ってくれた選手なんですよ。

加納:まず、柏原さんのどこに注目しました?
雰囲気も走りもだいぶ独特な感じの印象だけど。

西村:絶大なインパクトを与えてくれたことには間違い無いんですけど、その時の箱根駅伝は往路優勝した東洋大学が総合優勝できず、早稲田大学が総合優勝しました。(※第87回箱根駅伝)
その時の復路は見れなかったんですけど、翌日朝のニュースで東洋大が優勝できなかったことを知ったのですが、あんなに圧倒的な走りをしていたのに総合優勝できなかったなんて、復路で何が起きたんだろうとすごく気になったんです。
なので、次の年からは往路も復路も見るようになりました。

加納:10〜11時間集中して見られますか?

西村:元々、親が好きだったので、何となく見ていたんですけど、自分で見ようってなってからは、しっかり見るようになりましたね。

加納:駅伝は男子のほうをよく見ますか?

西村:単純に地上波で放映されるのが男子のほうが多いので、男子を見る機会が多いですね。

私は長野県出身ですので、高校女子では長野東高が強いのは知っていました。
NGT48に入ってからお仕事として関わらせて頂くようになって、女子もしっかり見るようになりました。

加納:NGT48に入って「陸上・駅伝好きなんです」って自分で打ち出して、お仕事で関わるようになったって感じですか?

西村:好きは好きでも、最初は駅伝好きって打ち出していくつもりはなかったんですよ。私はNGT48の1期生なんですけど、2ヶ月くらい経った頃、正規メンバー、研究生というふうに分けられました。わかりやすくいうと、1軍、2軍という感じなんですけど、私は研究生の方でいわゆる2軍だったんです。研究生はまず正規メンバー昇格を目指す形になります。

正規メンバーになるにはどうやって昇格するの?ってなるんですけど、握手会の券をたくさん売るとか、人気メンバーになるとかではなく、どうなったら昇格出来るんだろう?って自分なりに考えました。私はポジションで前に行くことは出来ないから、自分にしか出来ない何かを見つけなければと考えていたら、スタッフさんから「西村さん、駅伝好きですよね」って言って下さって。それがきっかけで青山学院大学の原監督と対談をさせて頂いたんです。

そこで原監督から「あなた、意外と陸上詳しいんですね」と言って下さって、そこから駅伝関係のお仕事を頂けるようになりました。
駅伝はいちファンという感じだったので、まさかお仕事で関わらせて頂けるようになるとは思わなかったですね。

加納:お仕事として関わるようになって、いろんな選手、例えば柏原選手とも繋がって、西村さん発信のイベントとかされてましたよね?

西村:本当にこういう風に出来るようになるなんて思いませんでした。西村駅伝もやらせて頂いた時に、ゲストを誰にしようと考えて、第1希望は柏原さん、次に神林さんみたいな感じで出させて頂きました。期待はしていなかったんですけど、お二人とも受けて下さったんです。

加納:柏原さんが西村駅伝に出る前に「僕、話し過ぎるから気をつけないといけない」って言ってました笑

西村:とんでもないです。いっぱい話して下さって嬉しかったです。
最初の頃は、駅伝が好きなアイドルって感じでゲスト的なポジションだったんですけど、2020年あたりからMCをやるようになってきて、私が進行して、柏原さんと神野さんがゲストみたいな番組が増えて、今までは駅伝好きだけで良かったんですけど、場を回しながらどうやって自分の色を出していけば良いのだろうかって悩んだ時期がありました。

そこで正しいのかはわからないですけど、私は聞き役に徹しようって思って、前回の西村駅伝の時に心掛けてやってみたら柏原さんから「いい意味でガツガツしてないのが良いと思う」と、おっしゃって頂きました。

加納:そういうコメント嬉しいですよね。
私もラジオでほとんど話出来てないんやけど、いい感じで拾って貰ってます。

西村:ラジオって難しいですよね。

加納:難しいし、一緒にラジオやっている西本さんと横田さんと柏原さんが結構しっかり話されるから、毎回それに驚かされています。

 

 

駅伝の面白さ

 


©︎ILLUMINUS/CANVAS

加納:駅伝を見ているなかで、どんなところが面白いなと感じますか?

西村:駅伝を見ていて思うのは、春から秋シーズンはトラックレースやハーフマラソン、中には館澤さんのように中距離をやる選手もいる。
前期のシーズンは個人の種目をやって、駅伝シーズンはひとつの目標に向かって集まってくるのが面白いなって思って。あとはシンプルに(普通の人は皆)走ることを経験してますけど、あるからこそ選手がどれだけ凄いのかがわかるというのが面白いなと思いますね。

加納:西村さんは普段走ります?

西村:全く走らないですね笑
走りませんが男子は10000mを28分台、5000mを13分台で走れてしまう凄さを(タイムで)実感しやすいのは陸上の面白さの1つですね。

加納:選手とはまた違った目線かもですね。
凄いってよりも、自分自身の自己記録や順位を目指しているから、その辺りはちょっと感覚が麻痺しているというか。
私も選手としては引退して7年経つんですけど、走ることは続けてます。
でも、もうあんなに速く走れないし、(昔は)よく走ってたなって思います笑

西村:「風が強く吹いている」の舞台の際に、役者さんにSGホールディングスの鈴木塁人選手がランニング指導で来てくれたんですけど、自転車でも置いていかれるようなスピードで鈴木さんが走っているのを見て、みんなそのスピードに驚いていたのが印象的でしたね。

加納:鈴木選手が走って、役者さんが自転車で付いて行くみたいな感じ?

西村:そうです!

加納:確かに、自転車だと置いていかれるかもね笑
役者の方も、実際のスピードで走ることは難しくてもランニングフォームは学びたいって感じかな。

西村:そうですね、演技でランニングフォームは重要ですからね。
この日は西川雄一朗さん(SGホールディングスコーチ)も来て下さって、それぞれの役者さんにフォームのアドバイスとか、襷の掛け方を教えて下さって有難かったですね。

 

 

駅伝に詳しすぎるアイドルへ

 

加納:改めてお聞きしますが、アイドルになろうと思ったきっかけは?

西村:4歳からバレエを習っていて、なんとなく私バレリーナにはなれないだろうなって小6くらいに思って。
でも、自分で言うのも何ですけど、コンクールに出ると入選できる位だったので、めちゃくちゃ下手ってわけでもなくて、親も期待してくれているので辞めたいってのも言いにくくて。

でも、結局やめてバレエをやっていたことが無駄にならない職業につきたいって思ったのが初めのきっかけですね。

加納:バレエ経験を次やることに繋げたいみたいな?

西村:そうですね。
アイドルの子はバレエをやっている子が多いんですけど、それもあってオーディションを受けたら受かりました。
オーディションに受かってから2週間後に新潟へ引っ越しました。

加納:んん、それは何歳の時?

西村:高3ですね。
高校も編入しました。今思うとすごい行動力だったなと思います。

加納:両親もやりたいことならいいんじゃないって感じだったの?

西村:はい、親にもすごく支えてもらいましたね。
決まってからは、全てが早かったですね。
でも、7年も続けると思ってなかったです。
長く続けられたのは、駅伝があったからかなと思いますね。

加納:駅伝の西村さんって感じでね。

西村:駅伝に詳しすぎるアイドルっていうのが肩書きにあるので、駅伝前の仕事はそれなりに勉強していくんですよ。なので、他の仕事でも事前準備をしていくという癖がついたのがそれがすごく大きくて私が7年間やって学んだことです。
なので卒業までの2ヶ月で後輩に伝えられたらなと思っています。

加納:選手の情報とかチームの状況とか少し離れるとガラッと変わっていることがあるからね。

西村:あと、年末になると各チームが情報を隠すこともあるので、余計に大変になってしまいますね。
たくさん勉強したのは女子のほうです。
男子のほうは割とみんな知っている情報が多いので、女子のほうを追求していくタレントは居なかったと思うので、たくさんノートにまとめて記録を書いてってやっていましたね。

加納:女子のほうは有力選手が絞りやすいから、そこはガッツリ追及できたのでは?

西村:そうですね。
あと、取材させてもらったら凄く選手も喜んでくれて、それがモチベーションになりました。
富士山女子駅伝の取材させて頂いた後に、実際手紙をくれた選手もいて、すごく嬉しかったですね!

加納:事前に自分のことを調べて、取材来てくれるって嬉しいもんね。
これからも女子選手の取材もよろしくお願いいたします!

 

 

 

※後編はこちらから
駅伝好きタレント西村菜那子さん〜好きを仕事に(後編)

 

加納由理

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