梁邦彦「90年代、浜田省吾さんが僕の将来像を見い出してくれていた」

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12月15日(木)の「くにまる食堂」(文化放送)に、ピアニストで作曲家で、音楽プロデューサーの梁邦彦さんがご来店! 最初のコーナー「今日のA定食」では、浜田省吾さんのコンサートツアーにスタッフとして参加されていた時に体験した、浜田省吾さんとのエピソードを伺った。

野村邦丸アナ「梁邦彦さんといえば、2018年の平昌冬季オリンピック開会式と閉会式の音楽監督を担当されるなど、アジアを中心に今大変注目されているミュージシャンですが、80年代の半ばから浜田省吾さんのツアーに参加されまして、特に90年代半ばの『真冬の北海道ツアー』というのが、梁さんにとっても忘れられないと」

梁邦彦「そうですね、浜田さんは当時、今は違うと思いますけど年間100本以上ツアーやってたんですよね。120本ぐらいやってた時もあって、ほぼ家に居なくて、家賃払うのがヤだなあって思ってたんですけど(笑)、それで『真冬の北海道2週間ツアー』というのがあって。当時はひとつの会場が終わると次の会場にバスで移動するんですが、その時にVHSのビデオカセットを持参して、映画をみんなで選んで観ていたんですよ。そしたら映画もいいんですけど音楽が印象的だった作品があって、見終わった時に浜田さんがパッと横に来てくれてね、『おまえは将来、何かこういう音楽、きっとやるんだよねえ……』って言ってくれて。その瞬間僕はあんまりよくわかんなかったんですよね、どういう意味なのか。それが時間が経った時に『ああ、あの時浜田さんが言ってくれてたのは、こういうことなのかも知れないな。僕がその後、映画だったり、ドキュメンタリーだったり、アニメーションだったりの音楽を担当するのが見えていたという、先見の明があったのかな』って思うんですよね」

邦丸「『チーム浜省』の中では、ステージでずっとキーボードを担当されていた梁邦彦さんの将来像が……え~っ、わかるんだ!」

「いや~凄いなって思って。なんかもう志向性なのかも知れないですね。だからもう、コンサートの中でもオープニングの音楽だったりとか、インストゥルメンタルでやるような部分をやらせてくれたりして、そういう時に感じてくれてたり、僕もやりながら『ああ、こういうのいいな、面白いな』って思いつつ、映画を観る時も『音楽はこういうのをつけるといいんだな』みたいなのを自分で吸収していけたのかも知れないな、と」

邦丸「へえ~っ!」

「不思議なご縁なんですよね。先日も浜田さんのコンサートの時にちょっとお伺いして、今年の6月に『我が心のマリア』という、阪神大震災の時に作った応援の歌なんですが、浜田さんが作った曲を僕がサウンドプロデュースをして、その時にリードボーカルを担当したのがロシアのオリガさんという歌手だったんです。で、そのオリガさんが7年前に亡くなって、今回またウクライナのことが起こったりしたことで浜田さんから僕に久しぶりに連絡があったんです。『梁、あの時に作った『我が心のマリア』をもう一度作りたいんだけど、おまえやらない?』って。もうやらないわけないですよね? 僕はその瞬間机から飛び上がって「やるやるやる、やります!」って。ご縁が循環して、こういうのも音楽をやるひとつのありがたい恩恵ですかねえ?」

「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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