村上信五くんと経済クン「サブスク大賞グランプリ受賞！登山地図アプリ“YAMAP”とは？」

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【株式会社ヤマップ 代表取締役CEO 春山慶彦さん】
1980年生まれ。福岡県春日市出身。同志社大学法学部卒業。
ユーラシア旅行社「風の旅人」編集部勤務後、独立。
ITやスマートフォンを活用して、自然や風土の豊かさを再発見する仕組みを作りたいと思い、2013年3月にヤマップサービスをリリース。
アプリのダウンロード数は2022年10月時点で340万ダウンロードを超え、国内最大の登山・アウトドアプラットフォームとなっている。
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【2022年サブスク大賞グランプリ受賞“YAMAP”とは？】
最大の特徴は、携帯の電波が届かない山の中でも、スマートフォンとYAMAPアプリがあれば現在地がわかるというサービス。そのため、道に迷わない、遭難しない、山を安全に楽しめる。
2011年の5月にこの仕組みを思いついた。それまでは専用のGPS機器はあったが、10万円以上した。それを買わなくてもスマホが登山GPSになるというもの。
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【なぜこのアプリを作ろうと思ったか】
日本社会の最大の課題は体を使っていないところにある。１次産業に従事している人の数は、日本で200万人を切っている。残りの人たちは普段あまり自然に触れていないと考えられる。
人間の命は自然や環境の一部だと思う。都市化が進んで自然との距離が離れてしまったがために、自然への想いが減退しているのではないか。
それを登山、アウトドアでもう一度都市と自然を繋げられれば社会的なインパクトを出せると考え、2013年3月に起業した。
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【YAMAPの魅力】
⓵自分の記録を残せる
→取ったルートや標高を記録できるほか、撮影した写真をアルバム化できる。

⓶道に迷いにくい・万が一迷ったとしてもどこで遭難したかが分かる
→“みまもり機能”という遭難時の位置情報が分かる仕組みがある。
　警察・消防と連携して位置情報をもとに救助できる。

⓷循環型コミュニティポイント“DOMO”
→各SNSの“イイネ”ボタンにあたるものを“DOMO”と名付けている。これを押すことでポイントが送られるコミュニティポイント。ユーザー同士でやり取りして、貯まったポイントを登山道の整備や植林など山を豊かにすることに使っている。
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【どのようにマネタイズしている？】
一定は無料で使えるが、ある機能を使いたい場合は有料になるのがフリーミアムモデル。YAMAPもこれを導入している。今月間の利用者数がアプリだけで60万人。その中で有料会員が12万人。アクティブユーザーの20％が有料会員になっているというのはかなり珍しい。平均で3％、良くて5％といわれている。登山は趣味のアクティビティなので、ニッチだけど熱量の高いファンの方がいらっしゃるので課金率が高いのではないか。
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【アプリを思いついた瞬間】
大きかったのは東日本大震災。もともと写真家になりたかった。だが3.11を30歳の時に経験して、ビジネスでインパクトを出さないと悔いが残るのではないかと思った。2011年5月に大分県の九重連山を歩いている時にYAMAPを思いついた。雷に打たれたような感覚だった。
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【今後の展望】
今、山が荒れている。シカが増えすぎて食害がひどい。雨が降ると土が流れて洪水になる、という悪循環となっている。だからこそ、木を植えたい。もう一度美しく山を作り直す事業をYAMAPの延長としてやりたい。
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春山さんの、山・自然への想いがとても素敵でした。“小さい頃に山や自然に触れると感受性が豊かになる”というお話を聞いて、村上さんもまさにそうだなと感じました。安心して山を登るためにも、YAMAPは本当に心強い存在ですね！お話を聞いていると山に登りたくなりました。いつか富士山登ってみたいな…！
坂口愛美