村上信五くんと経済クン「元プロ野球選手からクリケット日本代表に！木村昇吾さんに聞くクリケットの魅力」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【クリケット日本代表・木村昇吾さん】
1980年生まれ、大阪府ご出身。2002年、愛知学院大学から当時の横浜ベイスターズに入団。俊足巧打と堅守の内野手として、広島、西武でも活躍。プロ野球では、通算733試合出場、294安打、打率２割６分１厘の成績を収めた。2017年の引退を機に、クリケットの本場・インドのトップリーグへ参戦することを目標にトレーニングをはじめ、現在はクリケット日本代表にも選出されている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【クリケットとの出会い】
プロ野球を引退してからクリケットを知った。バッティング練習をしている時に番記者から電話がかかってきて、「クリケットって知ってる？」と言われたのが全ての始まり。クリケット協会がプロ野球の戦力外通告を受けた選手でクリケットに転向する人を探しているという話を聞いて、クリケットをやっている自分が想像できたため、やってみようと思った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【クリケットと野球の違いは？】
ボールを投げてバットで打つ、というのは一緒だが似て非なるもの。例えば、ボールは360度どこに打ってもいい。ファールやデッドボールがなく、ワンバウンドしても良い。11人対11人でプレーする。
ボールは野球のボールより少し小さい。硬式ボールと造りは同じ。バットはカヤックのオールのような形。値段は10万円ほどする。バットは横ではなく縦に振る。１試合１打席しかない。１回アウトになったら２度と打席には立てない。１イニングずつ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【世界の競技人口は？】
サッカーに次いで２位といわれている。日本のクリケット競技人口は2630人ほど。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【プロ野球選手からクリケット日本代表に】
転向から３ヵ月で日本代表に。ボールをとって投げるということは小さい頃からやっていたので一番うまく、周りに教えることも多かった。野球人口は日本でとても多い。高校では部員数が150人を超える野球部もある。だが試合に出られるのは20人だけだったりする。あとの130人は勿体ない。野球だけが全てじゃない。クリケットはもっとワールドワイド。多くの人におすすめしたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【インディアンプレミアリーグとは？】
インドで行われているプロリーグ。世界中が注目して見ている。平均の年俸は２億9000万円。大体３月の半ばから始まって５月には終わる。選手になれば村全体が潤うくらい影響力が大きい。木村さんは、現在このプロリーグを目指している。あと足りないのは経験だけ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【クリケットのワールドカップって？】
４年に１度開催され、数億円の年収を稼ぐスーパースターたちが、10万人規模のスタジアムで壮大で華やかな舞台を繰り広げる。テレビの視聴者数は15.6億円に上り、単独のスポーツイベントとしてはサッカーに次ぐ規模。今年はインドで開催され、７月にワールドカップ最終予選がある。日本はまだ出たことがない。つい最近まで世界ランキングにも入ってなかった。現在は60位くらい。日本も過去最強に強くなっている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【クリケットの監督は？】
クリケットに監督はいない。キャプテンが選手の選出を含めて全て決める。全ての権限を持っているので、人格者でないと務められない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【クリケットの練習は？】
とにかく実践。１人ではなかなか練習できない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【今後の目標は？】
いけるところまでいきたい。インディアンリーグもワールドカップも。ワールトワイドなスポーツなので世界中に友だちができる。日本にも広めてリーグを作っていきたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何よりも生き生きとお話ししてくださる木村さんの表情が印象的な講義でした！色々と道具も持ってきてくださり、村上さんも興味津々でした。クリケット、実際に見てみたいなぁ…！そしてワールドカップ予選突破できますように！応援しています！
坂口愛美