襲撃事件はなぜ起きる? 「捕まったら捕まったでいい」という感覚が原因!?

襲撃事件はなぜ起きる? 「捕まったら捕まったでいい」という感覚が原因!?

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4月19日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーに東京都立大学教授、社会学者の宮台真司さんが登場した。昨今相次ぐ「襲撃」事件について聴かせてくれた。

大竹まこと「この(1年)間、安倍(晋三元首相)さんから始まって、宮台さんも襲撃されて。先日は岸田首相も爆発物のようなものが投げ入れられたと。こういった行為が、なんで起こってきているのか、という意味合いなどはありますか?」

宮台真司「90年代の半ばぐらいから、アメリカをはじめとした先進国で無差別殺傷事件がたくさん起こるようになっているんですね。数が爆上がりで、指数関数的に上昇しているんです」

大竹「はい」

宮台「安倍さんや岸田さんを狙ったのは無差別とは違う。たとえば安倍さんのケースは恨みが背景にあるとか。そういうことがあるとはいえ、僕は似た匂いを感じる……それは何かというと、人間関係、孤独の問題なんですよ。人間関係があれば止めてもらえただろうな、別の解決策を示してもらえただろうな、と感じるような何か、ということです」

大竹「うん」

宮台「90年代末に漫画家の『ねこぢる』さんが自殺されたとき、直前に書かれた『ぢるぢる旅行記』ネパール編で『生きていても死んでいても変わらない感じ』みたいなセリフを書いておられたんですね。当時、ネットで集まってクルマで移動しながら練炭自殺する、というのがあった」

大竹「はい」

宮台「集まって練炭自殺する話、5件に1件は実現しないんです。みんなで移動して決行場所を探しているうちにお腹がすいて『ラーメン食べようか』と言って、食べて血糖値が上がって気分がよくなって、とかね。あるいは海へ行って散歩しよう、とか。そうすると気分が変わって、自殺する感じじゃなくなって終わる」

大竹「うん……」

宮台「当時、集まる人たちはそのことを知っていて集まるんです。確実な自殺の実行を思念していない。自殺念慮はさして強くない。つまり死んだら死んだでいいし、生きたら生きたでいい、みたいな感じ。過去四半世紀、無差別殺傷事件を含め、捕まったら捕まったで別にいいやと」

大竹「はい」

宮台「『捕まらない』ことを強く念じない。なぜなら捕まろうが捕まるまいが、刑務所の中だろうが外だろうが、大差ないやという感覚が広がっている、ということですよ」

宮台さんはさらに現代の若者たちの人間関係や、その問題点などについて語った。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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