語り継ごう、中野サンプラザ50年の歴史

語り継ごう、中野サンプラザ50年の歴史

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6月21日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーでは「思い出の残し方をクリエイティブ」をテーマに語り合った。多くのイベント、コンサートが行われ、全国の人に親しまれた中野サンプラザがこの夏、50年の歴史に幕を下ろす。一方でいつまでも記憶に留めようと、3Dデータ化して保存する計画も発表されている。

西川あやの「中野サンプラザの解体、非常に悲しいです。中野区では外観や内部を三次元、3Dデータ化して保存するなどの事業を計画していて区内の民間企業の若手社員からは、建物の魅力や歴史発信のための動画づくりに取り組んでいる様子もある、ということです」

石戸諭「3Dデータ化だなんだというのは、代替としてしか機能しないと思っていて。なくなったら、なくなります。終わりですよ」

西川「そんな……」

石戸「建物、あるいは中にあるイスとかがなくなったら、中野サンプラザはなくなるんですよ。現実はそういうものだと思っているし、建物を壊すというのはそういうことなんです。二度と取り戻せない。3D化するというのは写真を撮るのと同じだから、アリだと思います。ただそれは中野サンプラザを残していることではない、というのは忘れちゃいけないんじゃないかな……」

西川「私、中野に住んでいたことがあって。中野サンプラザも『ハロー!プロジェクト』のコンサートがいっぱい行われていて、ハロコンの聖地なんですよ。3Dデータ化して、うちにシルバニアファミリーみたいな感じで残しておけるなら、見てニヤニヤしたいけど……」

永井玲衣「かわいい(笑)」

西川「石戸さんのおっしゃるとおり、建物自体はなくなるわけじゃないですか。ただ思い出はずっと心の中にある」

石戸「それはそう。残せないという判断は覆ることないんだろう、というのはわかるし、理由があるんだろうけど。ここ最近、すごく思うのは、『残す』という意識が日本は弱いんじゃないか、ということ。建て替えるは好きなんだけど、メンテナンスしながら残すとか、貴重だから残そうよ、みたいなものは弱いのかなって」

永井「思い出を残さなきゃいけないのってどんなときなんだろう、と考えると、物質的な有限性に向き合ったときじゃないですか。つまり老朽化やそういったことで。大切な手紙、アルバムなど、それって空間的な有限性だと思うんですよ。無限に空間があったらたくさん置けるけど、有限だから捨てる、あるいは電子化するしかない、となるわけで」

西川「はい」

永井「『なくなっちゃうね』というのは覆せないと同時に、簡単になくしちゃいけないね、ということ、こんなにあっけないんだね、ということをかみしめる残し方も大事だと思っています。できるだけ完璧に残そう、というのもわかるし、同時に惜しむ、本当にこれでいいのか、と問える残し方、というのはいいなと思います」

コーナーの終盤、再び西川が中野サンプラザの思い出を語った。

西川「中野サンプラザに用事がなくても、近くのミスタードーナツに行くだけで、私の心にはBerryz工房が生き続けている、って思えます」

永井「そうですよ。あのときミスドに行ったっていう、その場所を経験した人の語りが残るってすごくいいことだと思います。中野サンプラザを経験した人の語りが蓄積される、というのも思い出の残し方だなって、西川さんの話を聴いて思いました」

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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