【アナコラム】西川あやの「仕事終わり、情念と共に噛みしめる豚バラ」

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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!

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▼6月30日配信号 担当
西川あやのアナウンサー

とある月曜日の仕事終わり…。
友人と浜松町にある韓国料理店「韓国料理ジョウンデー」へ。
新大久保の有名店出身のベテラン料理長が営む本格派の韓国料理がウリらしい。

まずはビールで乾杯して、韓国料理ではお馴染みのナムルやキムチなどのお通しをつまむ。
どうでも良い話をしながら、悩んで悩んで注文したのが、サムギョプサル。
色んな味付けのものがあったけれど、選んだのはオーソドックスなもの。

新聞紙ほどの大きな鉄板に、分厚い豚の三枚肉が4枚!
キムチやにんにく・じゃがいもと一緒に強火で焼いたのを店員さんがハサミで切ってくれる。
あつあつの豚バラをネギやえごまの葉を共にサンチュでくるんで、塩の入ったごま油にくぐらせて、目一杯おおきな口を開けていただく。一口目の充足感たるやこの上ない。
じゅわじゅわと口の中に豚肉の油の甘味が広がり、えごまの香りが鼻から抜ける。

気を使わなくて良い相手と近況報告や小さな悩みなどを語り合うときは厚い豚バラに限る。
ちいさなモヤモヤと分厚い豚バラを一緒くたに噛みしめる。噛みしめまくる!
ほんとに、たいした話は何もしていないのだけれど、しっかり満足は得られる。

満腹時は、いつも付き纏う未来への漠然とした不安や、今の現実に満たされない気持ちが一瞬なくなってしまうから本当に不思議だと思う。
何かの経験によって得た幸せには天井があるけれど、食べ物は味を知っているものを何度リピートしてもその度に充足するし、満腹感は人生で何度でも頂点に達する。
その上、人生を進めてゆくと知っている味を上回る味にどんどん出会える。
食充は何にも代え難い、人生における持続可能な悦びなのです。
豚バラを噛みしめる幸せを、リスナーのあなたと共有したい…!
これから、様々なグルメをレポートしますね。

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