【日本ハム】松本剛選手インタビュー　「僕の中で野球を楽しむことは大切」

――入団以来ずっと背負ってきた背番号12を7に変えた最初のシーズン、プレーしてみていかがですか？
松本「背番号がひと桁になったというところで責任感も感じながらやっているし、7番は松本剛の数字だと言ってもらえるような選手になりたいなという思いはある」

――去年初めて首位打者のタイトルを獲得しましたが、打撃フォームはそのままですか？
松本「そうですね。特に大きくはいじっていない」

――やはり自信は芽生えたのでしょうか？
松本「やっぱり1年間プレーできたというところは大きな自信に変わっている。ただ今年がすごく大事なシーズンになるというのは自分にも言い聞かせながらやっている」

――バッティングのタイトルを獲れたことよりも、まずは1年間を通してプレーできたことの方が大きい？
松本「タイトルを獲れたことに感謝だし、本当に嬉しいことだけど、そこよりも1年間怪我がありながら規定打席に乗せてあの数字を残せたというところが一番大きいかなと思う」

――左膝の骨折から来月で丸一年になりますが、その後の状態はいかがでしょうか？
松本「やっぱり完璧に良くなったということがなかなか言えないのが実際のところ。ただある程度付き合いながら、自分で制限するところも作りながらやれているのでいいかなと思う」

――日々、朝起きたときに左膝どうかなということは気になる？
松本「起きたときというよりもアップしているときにそういうことを確認しながらやっている」

――そのなかでもほぼ毎日試合に出場しているのがすごいですね？
松本「ありがたいことだし、やっぱり選手である以上は毎試合スタメンで出て活躍したいという気持ちは常に持っている。常に出る準備はしっかりしたいなと思います」

――新庄監督が監督に就任して2年目ですが、去年と今年で例えば松本剛という選手の起用方法を一つ取ってみて、何か変わったところは感じますか？
松本「去年の途中からは特に大きな変化なく毎試合スタメンでいくというふうに使ってくれている。そこに関しては僕は結果で応えるしかないと思っている」

――のびのびとプレーされてますね？
松本「そこは僕自身大事にしてるところでもあるし、去年良かった理由の一つでもあると思う。野球を楽しむじゃないけど、『簡単に楽しむと口にするな』とおっしゃる方もいるけど、僕の中で野球を楽しむことは大切だと思う。せっかく観に来てくれるファンの皆様にも楽しんでやっている姿を見てもらえたらなと思う」

――今年は他球団のマークが開幕直後から厳しくなった感じはする？
松本「どうなんですかね。やっぱり配球に関してはイタチごっこの部分もあると思うし、考えすぎもよくないなという部分もある。逆に考えたら僕に打たれたくはないなというふうに思うと思うので、厳しいマークの上をいけるようにやっていきたいなと思う」

――そういった中でヒットを打つ喜びは格別なものがあるのでは？
松本「今ちょっと苦しい時期が続いているのが正直なとこだが、その中でもどんなヒットであれヒット1本出るのはすごく嬉しいなと毎回思うし、その嬉しい気持ちを1本でも多く味わいたいなと思う」

――キャリアも実績も積んで、ついに今シーズンは選手会長に就任しました。チームを引っ張る立場としてどういったことを心がけている？
松本「自分が楽しくやるということがすごく大事だと思うし、若い選手が多いのでプレーで引っ張っていくとともに少しでも気にかける余裕や自分自身も周りのことも見られる余裕が出てくればいいなと思いながらやっている。でもそのためにはやっぱり個人成績がすごく大切になってくるし、まずはそこでいいものを出せるようにという思いでやっている」

――新しい髪型が似合いますね？
松本「ありがとうございます」

――襟足とサイドをずいぶんと切られたようですが、何かきっかけがあった？
松本「流れも良くなかったので、ちょっと短く切っていい流れができたらいいなという思い」

――(髪を)切ってから結果が出始めている？
松本「そうですね。1本（ヒット）は何とか出てるので、やっぱり複数安打というのを多く出せるようにという思いでやっていきたいなと思う」

※インタビュアー：文化放送・斉藤一美アナウンサー