【西武】栗山巧選手インタビュー 今のチームは「自分のやることをしっかり集中してやれる雰囲気作りができている」

【西武】栗山巧選手インタビュー 今のチームは「自分のやることをしっかり集中してやれる雰囲気作りができている」

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7月27日放送のライオンズナイターでは、楽天モバイルパーク宮城の楽天-日本ハム18回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの栗山巧選手にインタビューした模様を放送した(インタビューは7月26日実施)。スタメン出場した直近の4試合すべてで打点を挙げ、勝利に貢献しているミスターレオ。ここまでのチームの戦いぶりに加え、今シーズン達成したNPB史上17人目となる通算1000四球を生んだ『ストライクゾーン』についても伺った。

――髙橋光成投手の完封勝利を挙げた試合(7月25日、西武-ロッテ13回戦、ベルーナドーム)、栗山選手が光成投手にウォーターシャワーを浴びせていましたが、どのような思いでかけたのでしょうか?
栗山「『お疲れさん。おめでとう』という気持ちですね」

――ウォーターシャワーはサヨナラ打を放った打者にするのが一般的ですが、「(投手にかけるのも)定着してくれればいいな」と髙橋光成投手も言われていました。いかがでしょうか?
栗山「(髙橋)光成オリジナルでも良いと思う。ただピッチャーにとって完封ってすごいおめでたいものだと思うし、ゼロでいくのはなかなか無いので、ライオンズのピッチャーは完封してくれたら光成に続いて(ウォーターシャワーを浴びせよう)とは思いますけどね。でも光成だけでも良いかなとも思ってます」

――やはり完封というものは価値がありますよね?
栗山「そうですね。あとやっぱり暑かったりしたら、(冷たい水をかけるのは)見ている人も爽やかで良いじゃないですか。見た目だけですけどね(笑)」

――22年目のシーズン、ここまではどのように過ごしていますか?
栗山「それなりに楽しくやらせてもらっています」

――自身の手ごたえとしてはどうでしょうか?
栗山「手ごたえは悪くなかったです。良い手ごたえでスタートを切れたと思う。結果はなかなか伴ってこないところもありますけど」

――7月17日(西武-日本ハム14回戦、ベルーナドーム)では、4番スタメンで見事なホームランを放ちましたが?
栗山「まぐれですね(笑)」

――栗山選手がホームランやヒットを放つと観客は沸きますね?
栗山「本当ですか。それは嬉しいです」

――中村剛也選手と共にライオンズの骨牙、骨格であり、その存在感の大きさを感じています。
栗山「嬉しさと同時に恥ずかしさも感じます(笑)」

――今年から松井稼頭央新監督に代わり体制や雰囲気も一新したかと思いますが、ここまでの戦いぶりや雰囲気をどのように感じていますか?
栗山「雰囲気は連敗している時は重くなりますけど、でも概ねすごく良い雰囲気です。みんなが自分のやることをしっかり集中してやれる雰囲気作りができていると思います」

――連敗している時の新聞記事での栗山選手の、「絶対いいものはあるはずなんで、それを毎試合毎試合、集中力を切らさずに出していけるか」というコメントが非常に印象に残りました。
栗山「しっかり準備してゲームに入っていくまではみんな集中していると思うんですけど、展開によっては途切れがちであるところが無いこともない。そういうところでも集中力を切らさずに一つのプレーがしっかりできたら、必ず勝ちに繋がってくると思ってベンチから見ていました。疎かにしている選手は誰一人いないんですけど、相手の圧力や勢いに押されている時がどうしてもあるので、その押されている時にも自分たちが押し返していけるように一つ一つのプレーを(やっていく)という意味合いです」

――長年の経験を持つ選手がそのような言葉を発するのは、連敗という状況の中ではとても重い言葉になりますね。
栗山「やめてください(笑)。しっかり目に受け取られてしまうと僕も困って喋りづらくなりますよ。一選手としてそうであるべきだし、そういう努力はしないといけない。そうありたいという願いでもあるので、もう少し軽めに受け取ってくれると非常に喋りやすいです」

――4月23日(オリックス-西武6回戦、京セラドーム大阪)に、通算1000四球を達成されましたがどのように感じていますか?
栗山「どっちかというと四球を取れる方だと思っていたんですけど、1000(個)は想像つかなかったです。時間もかかったし。打者としてあんまり目標とする数字ではないんですけど、節目であることは間違いないので嬉しかったですね」

――ご自身の確固たるストライクゾーンをお持ちかと思いますが、何年目くらいから確立されたのでしょうか?
栗山「3年目くらいまでにはなんとなくストライクゾーンが作られてきた。どちらかというとそれ以外は打たないというイメージなんですけど」

――そのゾーン以外は手を出さないということですか?
栗山「ボール・ストライクというよりかはその辺りは打たない、でもストライクと言われたら『はあ……』という感じです」

――調子の良し悪しでストライクゾーンが変わったりするのでしょうか?
栗山「そうですね、あるとは思います。基本的には変わらないと思うんですけど、打てると思ったボールが打てる時と打てない時があって。僕の場合は打てないとなったら見逃すということになってくる。そうするとストライクを取られてしまう状況が多くなって、不調で数字が上がってこない状況になる。そういう意味ではストライクゾーンの見え方は変わるのかもしれないです」

――基本的なものは3年目にできてから、20年近く変わっていないということでしょうか?
栗山「そうですね。でも途中でルール的に高めのゾーンを取るという時期もあったので、やっぱりぼやけているゾーンはあると思います。しかも昔はあまり背の高いピッチャーがいなかったですよね。今185センチとか、190センチとか、みんな大きいですよ(笑)。その違いはあると思います」

――投手の体格などの違いは自分でアジャストしていく感じでしょうか?
栗山「そうですね」

――ここから勝負の夏、栗山選手の力を借りる場面がたくさんあると思います。これからのシーズンに向けて、ファンの皆さんへ力強い一言を頂けますでしょうか?
栗山「しっかり自分がやってきたことをゲームの中で出せるように、どんな展開になっても自分が全部集中してやっていきますので応援よろしくお願いします!」

※インタビュアー:文化放送・高橋将市アナウンサー

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