【西武】松井稼頭央監督インタビュー 豆田泰志の本拠地デビュー登板について「豆田の良いところを出してくれた」

【西武】松井稼頭央監督インタビュー 豆田泰志の本拠地デビュー登板について「豆田の良いところを出してくれた」

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8月8日放送のライオンズナイターでは、エスコンフィールドHOKKAIDOで行われた日本ハム-西武15回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの松井稼頭央監督にインタビュー。本拠地デビューを飾った豆田泰志のことやスタメンマスクでの出場が続く古賀悠斗について訊いた。

――マーク・ペイトンの調子が上がってきたのでは?
松井「上がってきたと思います。ペイトンらしい逆方向のヒットも出てきていますし、ペイトンらしいというか、本来の姿が出てきているのではないかなと思います。やっぱり打率が(結果として)出てきてしまうので、当然結果を出さないといけない、結果がほしいという中で、練習では(状態が)本当に良くなってきていた。試合になるとやっぱり焦る気持ちは非常に強かったと思うが、焦ってしまうと余計に結果も出てこないということをバッティングコーチが話してくれました。そういったところも含め、(8月2日~8月5日にかけて3試合連続で)ポンポンとタイムリーが出ましたからね。あそこで少し気持ち的にも余裕が出てきたのが、内容的にも打球の方向的にも良いものが出だしてきたのではないかなと思います」

――結果欲しさに当てにいっていたところが、今はバットを振り切れているということなんでしょうか?
松井「振り切れているのもあるが、やっぱりボールをしっかりと呼び込めているところもあるのではないかなと思います。元々ペイトンは引っ張る打球も多いが、しっかり呼び込んで逆方向にというところも含めますと、そちらの方向(反対方向)にもヒットが出だしてるというのは、(状態が)良くはなってきているのではないかなと思います」

――古賀悠斗が21試合連続でスタメンマスクをかぶっています。キャッチャーとしてレギュラーの座を射止めたと考えて良いのでしょうか?
松井「まだ射止めてないです(笑) 」

――どうなったらレギュラーキャッチャーなんでしょうか?
松井「現時点では主で古賀が(マスクを)かぶっているが、まだ1年(通して)もちろんやっていませんし、若いキャッチャーが多いので、古市(尊)もそうですし、柘植(世那)もそうですけど、その中で現時点では(古賀が)主でかぶっていますけど、正捕手というのはまだじゃないかなと思います。やっぱりそこの見積もりというのは、もちろん本人の努力もあるし、この試合での経験もある。成長という面では非常に大きく成長したなというふうには思います」

――チームを勝たせるキャッチャーに徐々になりつつありますよね?
松井「ピッチャーとコミュニケーションをよくとっていますし、相手の打者のこともよく見ていますし、僅差で勝てる試合をものにできてきているのではないかなと思いますね」

――前の試合(8月6日、西武ーオリックス17回戦)で、古賀は2回裏バッターとして一塁に駆け込んだ際に転倒して足を痛そうにしていたのですが、その後はいかがですか?
松井「大丈夫ですよ」

――次の打席でツーベースヒットを打っていましたけど、その後珍しく交代したので少し気になっていたのですが?
松井「それ(途中交代)は関係ないですね」

――ワンサイドゲームになったから、たまには古市(尊)にもマスクをかぶせようということ?
松井「ワンサイドになったというよりも、あそこで流れも含めて1回ちょっと古市にも(マスクをかぶせたい)と思い、出てもらいました」

――古市は7月8日(オリックスー西武13回戦)以来ほぼ1ヶ月ぶりの1軍のバッターボックスで、ベテラン比嘉(幹貴)のフォークボールにしっかりとアジャストしてレフト前ヒット、その次の打席でフォアボールとバッターボックスできっちり結果を残しましたね?
松井「いやー見事でしたね。久しぶりの打席で、あれ(比嘉のフォークボール)を普通にヒットを打つというのは、もちろんファームの試合に出場しながらだが、日頃の練習での取り組みも含めて、ああいったところでのヒットにつながってくると思うし、もちろん試合に出て学ぶことはいっぱいあると思いますが、出てない間でも、試合を見る、試合の空気感を感じることも、彼にとっては成長に繋がることなのかなとは思います」

――豆田泰志がプロ2試合目の登板で、とうとう本拠地デビューを(8月6日、西武ーオリックス17回戦で)飾りました。紅林(弘太郎)、中川(圭太)、頓宮(裕真)、宗(佑磨)とオリックスの中心バッターに真っ向勝負を挑んでノーヒットピッチングの無失点でしたが、いかがでしたか?
松井「仙台(7月28日、楽天ー西武15回戦)で投げた後、間隔が空いていました。その中で本拠地であれだけのファンの皆さんの前で投げるということで、最初はちょっと力んでましたけど、真っ向勝負というか、豆田の良いところを出してくれたのかなと思います」

――全17球のうち14球が真っすぐでしたね?
松井「やっぱりね、豆田の真っすぐは特殊な真っすぐだと思うし、あれだけの中軸のバッターを自分の真っすぐでどこまで勝負ができるのかというのも、もしかしたらあったのかもしれない。その中でね、ああいった点差(0-9のビハインド)でしたけど、その中でもしっかりと自分の投球ができたのではないかなと思いますね」

――豆田のストレートが特殊というのは、どう特殊なんでしょうか?
松井「スピードガンよりも速さを感じるのではないでしょうか。そこにあのクイック投法ですから、ちょっとバッターも差し込まれ気味ですよね。クイック投法が豆田のバランス的にも合っているのでしょうね」

――守護神増田達至の調子もどんどん良くなってきて、安定期に入ったように見えるのですがいかがですか?
松井「まっすー(増田達至)はね少し前からよくなってきていますよね」

――カーブを織り交ぜるようになってバッターが狙いを絞りずらくなった?
松井「良い真っすぐはもちろんですが、まっすー(増田達至)自身も変えながら、緩急というところも投げ始めているのも良い方向にいっているのでしょうし、バッターはまっすー(増田達至)なら真っすぐを待つだけというイメージが強かったと思う。かといって真っすぐがキレがないわけじゃなく、真っすぐが良いので、真っすぐが良いからこそ、コンビネーションが非常に良いのではないかと思う」

※インタビュアー:斉藤一美アナウンサー

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