シャープは30日、東京証券取引所に申請していた株式上場先の東証2部から1部への復帰が承認されたと発表した。12月7日付で1部になる。経営不振から昨年8月に2部に降格していたが、台湾・鴻海精密工業の傘下で業績回復が進んだことから今年6月に1部復帰を申請していた。人材確保や資金調達などの後押しになり、経営再建の弾みとなりそうだ。
シャープは昨年8月の2部降格の後、鴻海の出資を受けて子会社となり、コスト削減などの構造改革で経営再建を進めてきた。2016年度は本業のもうけを示す営業利益が3年ぶりに黒字化するなど業績の改善が続いている。
2017/12/01
シャープ、東証1部復帰へ 鴻海傘下、経営再建に弾み
エコノミスト
崔真淑
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シャープの急回復には眼を見張るものがありますよね。これには二つの理由があるかなと見ています。
一つは、東証が東証1部、2部上場維持基準を緩和したこともあり、なんとか株式市場に残れたことで取引先への信用を維持しやすかったこと。
もう一つは、やっぱり経営手腕。というのも債務超過は問題になった時期のシャープの原価率はなんと95%(!)を超えていました!!これがネックだったんですね。ちなみに、これは人件費が入ってない数字です。
いまはどうでしょうか?液晶テレビの販売価格の低迷が続いていたのに、原価率はそれに応じるように下げられない状態だったんですね。。直近の決算書を見ると、原価率は約80%(!)。10%も引き下げるなんて、かなりの剛腕を見せたのかもしれませんね。今後もシャープの復活に、私達が勇気付けられる展開が続くかもしれませんね!
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