2017/4/07

ヤマト宅配便、最高18・7億個 16年度、通販普及で拡大

宅配便最大手のヤマト運輸は6日、2016年度に取り扱った荷物が過去最高の約18億7千万個だったと発表した。インターネット通信販売の普及で宅配便の利用が急拡大し、これまで最高だった15年度の約17億3千万個と比べ7・9%増えた。荷物をさばく人手の不足が深刻化し、17年度は運賃値上げとサービスの縮小で荷物量や長時間労働を抑制する。
 ヤマトの宅配便は06年度の約11億7千万個と比べると、この10年間で約59%膨らんだ。特に、ネット通販最大手アマゾンジャパンの荷物を取り扱い始めた13年度には16億個を突破。配達の現場では急速に人手不足が進んだとされている。

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ビジネス数学専門家/教育コンサルタント
深沢真太郎
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通販の利用が増えている。一方で、日本は少子高齢化と人口減少が進んでいる。数学的にいえば、これほどわかりやすい「反比例」はありません。シンプルな数学的構造だからこそ、ここはシンプルかつロジカルに考えたいところです。


改善策は労働人口を増やすか通販利用者を減らす。あるいはその両方です。前者は外国人の労働力確保ということになるでしょうか。後者は「リアル店舗への回帰」ということでしょう。


これまで私たちは顧客側だけでなく、小売側も「通販の便利さ」に甘え続けてきました。しかし個人的には、モノを買うことの楽しさはリアル店舗にあると思っています。たとえば本。リアルの書店に足を運び、いろんな本を目にし、手に取り、感じる。選ぶ楽しさ。悩む楽しさ。自宅に帰るまでの心のトキメキ。


それもまた、買い物の楽しさのはずです。通販の便利さに甘えてきた私たち。いまこそリアル店舗での買い物の価値を見直し、高めるときではないでしょうか。私はできるだけ本はリアル書店で
購入するようにしています。

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