2017/7/25

日本、17年は1・3%成長 IMF、見通し上方修正

【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は23日、最新の世界経済見通しを発表した。2017年の日本の実質国内総生産(GDP)の成長率は1・3%とし、4月時点から0・1ポイント上方修正した。「個人消費や投資、輸出が1~3月期の成長を支えたため」としている。18年は0・6%の従来予想を据え置いた。
 日本以外の主要国・地域では、米国の成長率を17年、18年とも2・1%とし、いずれも下方修正した。トランプ政権が経済政策の柱に据えた減税とインフラ投資の実現に疑問符が付いていることを反映し「市場の期待も後退した」と指摘した。

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ビジネス数学専門家/教育コンサルタント
深沢真太郎
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日本の実質国内総生産(GDP)の成長率は1・3%、4月時点から0・1ポイント上方修正。誰もがポジティブなニュースであることを「想像」できるでしょう。しかし、この1.3%や0.1%といった数字をどれだけの人が「実感」できるでしょうか。


たしかに数字はわかりやすく、正確に事実を伝えてくれる言語です。しかしそれと相手が自分ごとにできるか、実感を伴って受け取れるか、は別物と考えます。成長率1.3%というのはたとえば過去の日本ではどういう状況のときだったか。あるいはその半分の数字のときはたとえばどういう状況のときだったか。そんな事例のようなものがあると、こういった経済のニュースにアレルギーがある方でも読みやすくなりそうです。(おそらくテレビ番組などであれば、池上彰さんなどが丁寧に解説してくれるのでしょう)


他方、私たちビジネスパーソンは日々のコミュニケーションにおいても単に数字を伝えるだけではなく、そこに「相手が実感できる数字なのか」も気にする余裕が欲しいところ。教育の仕事をしていると、単に数字だけ(事実だけ)説明してプレゼンを終えるロボットのような人物の多さを目の当たりにします。AI時代と言われる現代だからこそ、人間らしさを持ちたいものです。

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