インターネット通信販売の楽天は30日、飲食店検索サイト運営のぐるなびと資本提携を結ぶと発表した。ぐるなびの滝久雄会長が個人で保有するぐるなび株約40億円分を楽天が引き受ける。飲食店の予約サービスでの連携を強化し、ポイント付与を楽天ポイントに段階的に統合する。
株式の取得は8月22日付。楽天はぐるなびの発行済み株式の9・6%を保有することになる。
2018/8/01
楽天、ぐるなびと資本提携 ポイントサービス統合へ


拓殖大学非常勤講師
塚越健司
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楽天は楽天ポイントを中心とした楽天エコシステム(経済圏)の構築を進めていますが、背景にはヤフー等の競合に対抗という意味があります。海外は日本以上にエコシステムの構築が進んでいます。Amazonはスーパーマーケット「ホールフーズ」を買収し、医療分野にも進出しようとしており、まさに1プラットフォームでなんでもできる「経済圏」が非常に重要性を帯びています。
そうした中、今回サービス拡充を目指して資本提携したグルメサイトのぐるなびも、競合の食べログ、ホットペッパー、Rettyをはじめとして競争が加熱しています。特にIT業界は動きがはやいこともあり、5年後、10年後にどの企業が天下をとっているか、予測が難しくなっています。個人的には、新たなサービスが増えすぎてユーザーが理解できないほど難解になっているこの現状について、よりユーザーフレンドリーになってくれたら有り難いと思います。
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