2017/6/20

松山英樹、世界ランク2位に 日本勢史上最高

男子ゴルフの18日付最新世界ランキングが発表され、全米オープン選手権2位の松山英樹は前週の4位から日本勢史上最高の2位に浮上した。自身が5月に3位となったのがこれまでの最高。谷原秀人は51位に下がり、池田勇太は59位のまま。
 ダスティン・ジョンソン(米国)が1位を守った。ロリー・マキロイ(英国)は3位、ジェーソン・デー(オーストラリア)は4位に後退し、セルヒオ・ガルシア(スペイン)が5位。全米オープン選手権を制したブルックス・ケプカ(米国)は22位から10位に浮上した。(共同)

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プロゴルファー・ゴルフ解説者
タケ小山
51

 松山選手が全米オープンで日本人最高位タイ(80年・青木功選手・2位)になる2位タイでフィニッシュした。多くのファンも多くのメディアも『2位タイ』に注目が集まった。が、番組冒頭の"Opening Talk"では『世界ランク2位へ上昇』でフューチャーさせてもらった。世界ランクとはどの様なモノなのか?それはゆっくり別の機会で紹介させて頂く事とし、何故?今回の1試合で一気に3人を抜き去り2位にまで上昇したのかを解説しておきたい。


 世界ランクは試合のグレード(メジャー、準メジャー、各国ツアー、参加選手の持ちポイント)で総ポイントが毎試合違う。総ポイントの最上位がメジャー4試合のマスターズ、全米&全英オープン、全米プロの優勝者への100ポイントの試合。メジャーの4試合の2位には60ポイント、3位には40ポイントが与えられるが、今回の松山選手は2位タイ。この場合、2位&3位のポイントを足して2で割り、世界ランクへ加算する。したがって松山選手は50ポイント手に入れた計算となった。


 50ポイントがどれだけ凄いポイントなのかは、日本ツアーに与えられているポイントと比較すれば明確だ。ミニマム16ポイント。日本ツアー3勝分を1試合の2位タイで稼ぎ出したのだ。今年の2月に松山選手が勝ったフェニックスオープンの優勝ポイントは56ポイントだったので、フェニックス&全米で日本ツアー6勝分プラスを稼ぎ出したことになる。
 

 かつて、今季限りで引退する宮里藍選手も賞金王、メジャーを取らずとも世界ランク1位になった経験がある。今回の松山選手の世界ランク2位には、メジャー優勝がなくとも、世界を舞台に安定して稼ぎ出すプロとしての世界ランク2位は素晴らしい称号であるに違いない。プロはどんな状況でも結果を求められる。確実に仕事をこなすという意味でも、メジャー優勝のない松山選手の世界ランク2位は、品質保証のMade in Japanらしいタイトルなのだ。


Take wrote 20170620

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