ヤフーは18日、ゲーム製作会社52社と提携し、インターネットに接続すれば誰でも遊べる閲覧ソフト(ブラウザー)ゲーム事業に本格参入したと発表した。専用の家庭用ゲーム機やスマートフォンのアプリが必要なく遊べるのが特徴。ID登録者の拡大や、自社の他サービスとの連携を図る。
参加するゲーム製作会社はスクウェア・エニックス、コーエーテクモゲームス、レベルファイブなどで、提携先も今後広げる方針だ。任天堂、ソニーなどゲーム機メーカーを巻き込んだ競争が激しくなりそうだ。
ヤフーは専用サイト「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」で配信。当初は配信数39本で、順次拡大する。
2017/7/19
閲覧ソフトゲーム本格参入 ヤフー、ゲーム機不要
拓殖大学非常勤講師
塚越健司
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アプリダウンロードに慣れ親しんできた多くのユーザーにとって、果たしてブラウザからアクセスするのと、アプリをダウンロードするのとどちらが手軽か、というのが焦点であるように思われます。
現状では使い慣れたアプリのダウンロードを選択する人が、すぐにブラウザゲームに移行できるかは少し不透明です。普通に考えればブラウザの方が手軽ですが、ヤフーゲームにブラウザでアクセスし、ゲームを選択する、という習慣ができていない若者にとっては、アプリストアなどでゲームを探してダウンロードする方が馴染んでいるからです。
またブラウザゲームだと常時通信になるので、Wi-Fi環境で一括DLするアプリの方が強みはあるようにも思わます(特に若者は流行りの「ギガが減る」=通信量が減ることを恐れている)。
もう一点気になるのは課金システム。利用にはYahoo!IDが必要とのことだが、iPhoneやAndroid携帯が一括で決済できる一方、このためだけにYahoo!への登録が必要になるのがネック。よほど魅力的なゲームがなければ今までのアプリゲームで満足されてしまうのではないかとも思いますが、その点はファイナルファンタジーシリーズの投入が発表されるなど、ヤフーは本気のようですね。
慣れたアプリ習慣を脱却させることと、通信量問題を考慮すると難しい側面もあるかと思いますが、それを上回るだけのゲームクオリティを期待したいです。
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