2017/7/20

顧客の顔覚えコーヒー提供 ソフトバンクのペッパー

ソフトバンクは19日、人型ロボット「Pepper(ペッパー)」が顧客の顔を覚え、好みのコーヒーを提供する実験を東京都内の三つの直営店で始めた。8月2日まで実施し、一般の顧客も利用できる。
 スマートフォン購入時などの待ち時間を楽しんでもらおうという試みで、評判が良ければ本格導入したい考えだ。
 報道陣に公開されたソフトバンク銀座(東京都中央区)では、ペッパーが「お待ちの間にコーヒーはいかがですか」と第一声。顧客を演じた社員がペッパーの胸にあるタッチパネルを操作し、コーヒーの濃さや量などを選ぶ様子が披露された。

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デジタルハリウッド大学 学長/工学博士
杉山知之
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じつは顔認識については、人工知能が手軽に使えるようになった現在では、ほぼ人間並かそれ以上に能力があると言える状態だ。ペッパーくん本体が顔認識をする世界から、想起されるのは近未来の顧客へのアプローチの姿だ。
 チェーン店の店番をするロボットの裏ではクラウドが動いていて、名前がわからずとも、顧客の顔を憶えていく。すると、ロボットは、「3日前も来ていただきましたね。本日もありがとうございます」などと言うだろし、同じチェーン店に行けば、「いつも◯✕店のご利用ありがとうございます。本日はこちらへ、いらしてくれたのですね」などと言い、「本日も、いつものセットでよろしいですか?」と余計かもしれないことを発言したりするのだ。
 いずれにしろ、私達はロボットとの日常生活に慣れて行くのだろう。

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