2017/4/02

上場企業倒産26年ぶりゼロ 16年度、円安で業績回復

2016年度の上場企業の倒産件数が26年ぶりにゼロになったことが1日、東京商工リサーチのまとめで分かった。年度ではバブル末期だった1990年度以来となる。円安で輸出企業の業績が回復していることが主な理由とみられる。
 中堅海運会社の第一中央汽船が15年9月に民事再生手続きの適用を申請して以来、速報ベースでは17年3月まで18カ月連続で上場企業の倒産はない。これまでの最長はバブル期の86年9月から91年7月までの59カ月で、今回はこれに次ぐ記録になっている。

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エコノミスト
崔真淑
26

このニュースを読み解くポイントは2つあります。
①円安で業績回復は本当か?
日本の上場企業を中心に、輸出の数は実は増えていません。
むしろ、現地生産を増やす動きです。
円安で回復というよりも、世界経済が安定していることが影響していると思われます。
②倒産件数が少ないは本当に良いことか?
実は、倒産しないこと≒良いことと考えるのは日本特有の考えなんです。
例えば、廃業率は5%程度と主要先進国の中でも、突出して低いです。
本来再生されるべき資源、企業がゾンビ企業になっているという指摘もあります。
アメリカでは危機に陥った企業は、すぐに破産法11条が適用させて、
直ぐに再生する流れができてます。
だらだらと続けることが日本全体でも、個人でも本当に正しいことばかりか、
見つめる良い機会かもしれません。私もドキッとします(汗)

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