2017/9/14

15年度国民医療費42兆円 過去最高、高額薬が影響 

厚生労働省は13日、2015年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費の総額(国民医療費)が、前年度比1兆5573億円増(3・8%増)の42兆3644億円だったと発表した。国民1人当たりでは1万2200円増(3・8%増)の33万3300円。いずれも9年連続で過去最高を更新した。
 高齢化の進行に加え、がん治療薬「オプジーボ」など超高額薬の保険適用が相次いだことが要因。国民医療費が国民所得に占める割合は10・9%。年代別では、65歳以上の高齢者向けが25兆1276億円で59・3%を占めた。

内容を読む
博士(経済学)・帝京大学経済学部教授・慶大経済学部非勤
宿輪純一
13

医療費は、労使の保険料、国・自治体の公費、患者の窓口負担となっている。日本は少子高齢化しており、保険料は増加の一途である。特に公費の部分については、財政赤字に直結する。それは、結局は借金であり、その借金は将来の増税によって賄われる可能性が高い。医療費と財政赤字は直結している問題でもあるのである。

  • URLを
    コピー

このコラムを書いた人

他の人のコラム

関連ニュース