2017/11/14

インド太平洋戦略、歓迎へ 日ASEAN首脳会議

【マニラ共同】安倍晋三首相は13日、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国首脳との会議をフィリピン・マニラで開催した。首相が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」について、ASEAN首脳が「歓迎する」と盛り込んだ議長声明をまとめる見通しだ。
 首相は、中国の海洋進出を念頭に「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を発展させるため、世界を共にリードしていきたい」と表明。北朝鮮問題では「圧力を最大限にまで高め、北朝鮮の政策を変えさせる必要がある」と訴えた。
 声明は北朝鮮情勢を巡り、弾道ミサイル発射などを挙げ「最近の挑発や脅しを非難する」と表明する方向。

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国際ジャーナリスト
高橋浩祐
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トランプ大統領のベトナム・ダナンでの演説をYouTubeでじっくり視聴した。狙いは、トランプ政権が打ち出した「自由で開かれたインド太平洋戦略」とは一体どんな戦略構想なのかをつかむこと。


 インド太平洋戦略は、地政学的に、あるいは自由と民主主義を重んじている点から、麻生太郎氏が以前打ち出した「自由と繁栄の弧」「価値の外交」に似ている。ただ、何をどのように具体的に創り出していくかについては、まだクリアではない。掛け声だけになっている。肉付けが必要だ。

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