2017/12/01

ヒット番付最上位はインスタ映え 西の横綱は「ツイッター政治」

 三井住友銀行系のSMBCコンサルティングは30日、「2017年ヒット商品番付」を発表した。東の横綱には、日常の写真をスマートフォンなどで投稿して共有するアプリ「インスタグラム」の定着で広がった「インスタ映え」、西の横綱には、トランプ米大統領の過激な投稿で注目を集めた「ツイッター政治」を選んだ。
 SMBCコンサルティングは「インスタ映えを念頭に置いた商品やサービスの開発が必要になった」と選出理由を説明。ツイッター政治に関しては「有権者に直接、声を届ける手段が当たり前になってきた」と指摘した。番付は東の方が上位。
 技術の進歩を示すものが上位に並んだ。

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拓殖大学非常勤講師
塚越健司
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インスタ映えは多くの世代にとってもテレビなどで耳慣れた言葉なので、違和感はないと思います。インスタグラムは世界で8億人を超えるユーザー数を抱えていますが、世界最大の21億人ユーザーを有するフェイスブックが2012年に買収したこともあり、ここのところ急成長を続けています。Twitterに比べて画像がメインなことかケンカも少なく、また商品検索に優位なことからインスタグラムに広告出稿する企業も増加しています。個人的にもTwitterの広告よりもインスタグラムの広告の方がクリック率は圧倒的に多いように思います。


ただし世界で約3.3億ユーザーを抱えるツイッターも、今年は話題を振りまきました。トランプ大統領が積極的に利用したことはもちろんのこと、ヘイトスピーチへの対応など、Twitterが本腰を上げて不適切な投稿への対応を発表したことは価値あることです。日本では4500万ユーザーと人気の高いTwitterだからこそ、その使い方に改めて注目が集まるのは良いことでしょう。


個人的には小結にAIスピーカーが入っていることです。来年か、あるいは再来年には日本語の精度向上とともに販売台数も増え、より人々の関心を集めるようになると思います。

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