2018/7/03

W杯、日本は初の8強ならず 強豪ベルギーに2―3で逆転負け

 【ロストフナドヌー共同】サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会第18日は2日、ロストフナドヌーで決勝トーナメント1回戦が行われ、2大会ぶりに1次リーグを突破した日本は、終了間際の失点で強豪ベルギーに2―3で逆転負けし、初の準々決勝進出はならなかった。
 国際サッカー連盟(FIFA)ランキング61位の日本は後半立ち上がりに原口元気(ハノーバー)、乾貴士(ベティス)の連続得点で2―0とリードした。しかし、同3位のベルギーの猛攻撃を浴びて同点とされると、後半ロスタイムに決勝点を奪われた。
 ベルギーは6日(日本時間7日)の準々決勝でブラジルと対戦する。

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株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与
池田純
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記憶に残る素晴らしい戦いだったと思います。私にとって今回の日本のW杯で印象的だったのは、「組織論」。西野監督のベルギー戦敗退後のインタビューで「何がたりなかったのか・・・」と悔しがる言葉も印象的でしたが、それ以上に『劇的に変えたかった』という言葉が私には刺さりました。


「劇的に変える」リーダーの決意が、たった二ヶ月しかなかったが、今回ものすごく大きな組織の躍進につながったのでしょうね。「高圧的、統制、完全コントロール型」の旧来型リーダーではなく、「信頼、権限移譲、モチベーション向上型」のリーダーだったように思いました。統制すること以上に、選手個々を信頼して、自由奔放などといったチープな表現ではなく、バランスのとれた自由を組織に蔓延させたのでしょうね。


「組織への安心と信頼」が芽生え、それが組織全体の心の安定したバランスになり、個々の力が発揮され、役割を全うし、組織力が発揮されたように感じました。


過去20年。長い目で見れば、この20年で大きく世界に近づいたのは間違いないと思います。これからの20年。日本サッカーが世界の壁を乗り越える、一つの歴史に残る戦いだったように思います。

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