2018/8/30

体操の宮川選手「納得できない」 コーチ処分、協会に不信感

体操の世界選手権(10~11月・ドーハ)女子代表候補の宮川紗江選手(18)は29日、東京都内で記者会見し、練習中に速見佑斗コーチ(34)から暴力を伴う指導を受けたことを認めた上で、同コーチへの無期限登録抹消の処分について「私は訴えていないし、処分の重さは納得できない」と軽減を求めた。日本体操協会に対し「暴力の件を使って、私とコーチを引き離そうとしているんじゃないかと考えている」と強い不信感を示した。
 2020年東京五輪に向けては引き続き速見コーチの指導を受けたいと訴え、現在の状況は練習に集中できないとして世界選手権の代表候補を辞退する意向も示した。

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株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与
池田純
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こちらは池田さんに放送でお話を伺いました。

宮川選手は会見の中で、日本体操協会からパワハラ行為があり、塚原千恵子女子強化本部長が女子監督を務める体操クラブに加入させられそうになったなどと語り、さらに塚原女子強化本部長の言うことを聞かなかったことで、4月の全日本選手権、5月のNHK杯上位12位が選ばれる「ナショナル選手」に入っていながら、ナショナルトレーニングセンターを自由に使ったり出来なくなったと主張。「ナショナル選手であっても、言うことを聞かなくても仕打ちを受けるのかとしか捉えられなかった」とも語りました。

池田さんはスポーツそのものではなく、「同種・同族の人間でかためた競技団体」に問題があると話します。民間の営利を目的としている企業なら、非効率なことや、市場原理・経済原理に合わないものは淘汰されますが、非営利の団体・組織は、時代の変化に御構い無しで、自分たちの原理・原則で固まっているからダメ。

とにかく「競技団体」は閉鎖的な組織を解体すること、2020東京オリンピック・パラリンピックに向けてできる限り「競技団体の膿は出し切ったほうがいい」とのことでした。


放送の模様は→radikoのタイムフリーをお聞きください。

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